青物シーズンインにそなえて、釣り具の購入に余念のない(お金もない)ばんぞうです。
さて、今日は注文していた「20ストラディックSW 6000HG」が届いたので、レビューします。
手持ちのツインパワーSWや無印ストラディックとの比較もしてみます。
「ストラディックSW」を買うかどうか迷っている人に役立てばと思っています
それでは、どうぞ
今回、ストラディックSWを購入することにした理由
これまでショアジギング用に8000番のリールを使っていたのですが、堤防で使うには、やはり大きい。
MHクラスのショアジギロッド+8000番リールの合計922gのタックルを1日中振り続けるのは、40代の肉体には酷。
少しでも、軽さが欲しくて6000番のリールも追加することにしました。
最終的にストラディックにした決め手は、カタログスペックが1個上のツインパワーとほぼ同じだったからです。
ストラディックSW6000HG | ツインパワーSW6000HG | |
ギア比 | 5.7 | 5.7 |
実用ドラグ力(Kg) | 7 | 8 |
最大ドラグ力(Kg) | 12 | 13 |
自重(g) | 440 | 420 |
スプール 径(mm)/ ストローク(mm) | 57.5/19 | 57.5/19 |
糸巻量PE(号-m) | 2-440,3-300,4-210 | 2-440,3-300,4-210 |
最大巻上長(cm) | 103 | 103 |
ハンドル長さ(mm) | 60 | 65 |
ベアリング数BB/ローラ― | 6/1 | 10/1 |
あと、汎用リールの19ストラディックも非常に使いやすいリールですので、ストラディックブランドは信用していました。それも大きいですね。
めっちゃ細かくチェックしてみた
今回は通販で買ったので、開封後色々さわってチェックしてみました。
せっかくなので、手持ちの20ツインパワー8000HGと19ストラディックC5000XGと比較もしながらチェックしてみます。
ボディの剛性は?
ボディはいわゆる半プラ。リールフットの方だけがアルミ製です。
世の中にはアンチ半プラ勢がいるようですが、僕はすでに21ツインパワーSWでその強さを実感しているので、問題ないと思っています。
ローターは樹脂製です。とはいえ思い切り握ってもたわまないので、実用上の剛性は確保されているでしょう。
SWリールと呼ぶに十分な剛性は感じます。19ストラディック(汎用リール)よりは確実に強いです。
ブリも問題なく上げられると思います。
防水性は?
シマノのSWリールらしい、駆動部はグリスべったり仕様です。
このグリスが内部への海水侵入を防いでくれます。
防水機構は、見た感じ一つ上のツインパワーと同じように見えます。
シマノのXプロテクト技術はIPX8相当というだけあって優秀。
ツインパワーもオフショアで大波を被って半水没みたいになりましたが、その後も何ともないです。
ストラディックSWも防水性は高いでしょう。
巻き感・巻き心地は?
空回しだと少し重さを感じました。
番手の大きなツインパワー8000HGや、エクストラハイギアのストラディックC5000XGよりも確実に重く、なめらかさも劣っています。
僕の個体の問題か、中の部品が「キュコキュコ」とこすれるような音もしますし・・・
また、ハンドルノブの回転も悪いです。
ベアリングが少ないのはわかっていますが、ツインパワーに比べると回りのよさは10分の1くらいです。
巻き心地、ハンドル周りは、期待値以下です。
とはいえ、実釣でメタルジグ(60g)をつけて巻く分には問題ありません。
インフィニティドライブの恩恵もあると思います。
あくまで、元の期待値が高かったので。
その他駆動部分は?
安い大型リールは回した時の遠心力でボディがガコガコぶれますが、このストラディックは大丈夫。よく出来ていると思います。
気になったのはベール。
シマノ中堅クラス以上のリールにある「カコンッ」という、キレのある動作ではなく、モサッとしてて少し弱々しいです。
質感・見た目などは?
カラーは艶消しの濃紺。写真より実物の方がチープです。
21ツインパワーSWも同じ濃紺ですが、こちらはツヤありのパールっぽい塗装です。
僕は個人的に艶消し塗装は好きでないので、ちょっと残念です。
ちなみに、この塗装ははがれやすいらしいので、気をつけなくてはいけません。
疲労感は?
ツインパワーSW 8000HGに比べて175gの軽いわけですが、その効果は実感できました。
あいまいな表現で伝わるかどうかは微妙ですが、疲労感は3割減という感じです。
8000番だと振れる限界が2時間だとすると、3時間は振れるみたいな・・・
この辺は、個人差や体力差も大きいと思うので、あくまで僕の体感です。
スペック表に出ないツインパワーSWとの違い
上述したとおり、カタログスペックは、ツインパワーSWと大差はありません。
でも、詳しく見ていくと大きく違う点もありました。
剛性が大きく違う
ストラディックSWもソルトウォーター機に恥じない剛性はあると思いますが、実はツインパワーの方がボディの分厚さがあるようです。
ローターもアルミ(Xリジッドローター)でさらに剛性・耐久性は上です。
ブリ以上の大型魚・パワーのある魚を狙うのなら、ツインパワーの方がおすすめです。
動作の仕方が違う
ツインパワーSWはクロスギア方式で、ストラディックSWがS字カム方式です。
といっても、ピンとこないかもしれませんので、説明します。
スピニングリールって、回転運動で糸を巻き取りながら、スプールが上下に動きますよね。
その上下運動させる機構(動作方式)のことです。
S字カムの方が構造がシンプルな分、部品数が少ないという特徴があります。
シマノリールではエントリー機によく採用されています。
「動作方式が違うとどうなのか?」ですが、
このSW6000番というサイズでは、あまり気にしなくて良いと思います。
たとえば、S字カムのデメリットの「上下運動の両端で少し抵抗が大きくなる」というのも、デッドスローでゆっくり巻く釣りだと気になるでしょうが、大型のSWリールであまりそういう使い方はしないでしょう。
また、クロスギア方式と比べて「若干パワーが落ちる」というもありますが、実際パワー不足を感じることもなかったですし、摺動方式が違うせいでどのくらいパワーロスがあるのかは、ハッキリ言ってわかりません。
一番のデメリットといえば「エントリー機で採用の方式」ということでしょう。
後から知ると残念に思うかもしれません。ww
とにかく作りが簡素
前述のS字カム方式の件もそうですが、作りはびっくりするほど簡素です。
特にスプールはどシンプル。まさにエントリー機のそれです。
ドラグ音も「ガリガリガリ」という感じで安っぽいです。
まとめ:20ストラディックSW 6000HGは買いか?
今回、上位機種や汎用機と比較したのでマイナス点が目立つ感じがしました。
正直、質感や作りはエントリークラスのリールに近いような感じで、思っていたものとは違いました。
少なくとも汎用リールの19ストラディックに見られるようなワンランク上感はないです。
ただし、SWリールとしての性能は合格点だと思います。十分、強くてパワフルです。
では、20ストラディックSW 6000HG「今買いかと聞かれる」と微妙。
悪くはないけど・・・
悪くはないけど・・・
悪くはないけど・・・
ほぼ同じ作りのスフェロスSWでも良いのでは?と思ってしまいます。
スフェロスSWはラインローラーがベアリング仕様じゃないので、ちょっとトラブルが多くなりそうなのが気になりますが。
もう少し使い込んで、20ストラディックSW 6000HGの評価が変わったら、また記事にします。
enjoy!
番手違いですが、上位機種の21ツインパワーSWのインプレもやってます。
↓↓↓
1個下位モデルの21スフェロスSWも買いましたのでインプレしました。
↓↓↓