ワークマンのイナレムを約1年間使ったインプレ。釣りにも使える?【レインウェア】

釣具レビュー

どうも、ばんぞうです。

週末にオフショア(船)での釣り予定があって、天候は雨。

手持ちのレインウェアも、防水性が落ちているので、買いなおすことにしました。

で、買ったのは、ワークマンの「INAREMストレッチレインスーツ」

釣りメーカーのものにするか迷った結果のワークマンなので、同じように迷っている人には参考になるかと思います。

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釣りメーカーにするか?ワークマンにするか?

釣りメーカーVSワークマン

この軸で考える人、結構多いと思います。ですので何が違うか比較してみます。

まず、釣り具メーカーは性能重視。

ゴアテックスなどの防水透湿素材を惜しげもなく使い、雨から守りムレを防いでくれます。

お値段は、2~3万円。

また、形状も釣りに特化しているものが多いです。マズメ社のウェアはキャストがしやすいよう袖がかなり上付きになっていました。

あと、デザインもそれなりに凝っています。

値段が高い以外のデメリットはなく、お金を出せるのなら間違いないです。

一方、ワークマンはとにかく安い。

お値段は5,000円切ってきます。

とはいえ、基本的な性能は備えています。だから悩むんですけどね。ww

形こそ、釣り専用じゃないので普通ですが、宣伝をみる限り確実に意識しています。

まぁ大まかな違いはこんなところです。

で、結局、ワークマンにしたわけですが、その理由は・・・

すごいぞINAREMストレッチレインスーツ

で、結局、ワークマンにした理由は、このイナレムを見つけたから。

僕がイメージしてたワークマンのレインウェアを圧倒的に上回ってました。

仕様を公表している商品と並べていたので見てください。
↓↓↓

メーカーワークマンがまかつ(釣り用)ミズノ(登山用)
価格4,900円48,663円18,150円
素材イナレムナイロンベルグテック
耐水圧20,000mm20,000mm30,000mm以上
浸透性25,000mg/㎡(24h)5,000mg/㎡(24h)16,000mg/㎡(24h)
※ 製品名:【ワークマン】INAREM(イナレム)ストレッチレインスーツ【がまかつ】フィッシングレインスーツGM3658【ミズノ】ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ

イナレムの優秀さ(費用対効果)は飛びぬけています。

さすがに、耐水圧50,000㎜以上、透湿性25,000~98,000mg/㎡(24h)の防水透湿素材の王、ゴアテックスと比較すると全然ですが、いわゆる中~高価格帯のレインウェア以上の性能は叩き出しています。

▲ 水貯まります

サイズ感は割と細身

このイナレム、レインウェアの中ではちょい細身。

ワークマンなのにガタイの良い人を無視する姿勢はどうかと思いますが、基本、細身が好きな僕には好都合です。

僕の身長は175cmちょっと、体重は67kgくらい。若い時はやせ型だったのにいつの間にかしっかり標準体型です。ww

で、イナレムのMサイズが、身長165cm~175cm用。Lサイズが175cm~185cm用。

ちょうど境目・・・

近くに実店舗があるので上だけ試着してみましたが、どちらも一長一短。迷います。

Mだと少しだけ窮屈な感じもしますし、Lだとお腹周りのだぶつきが気になります。

結果、Mサイズにしました。

夏シーズン用のレインウェアを考えていたので、この下に何か着こむことはないため、だぶつきの少ないMがベストだと判断。

もし、僕と同じような体形の人でも、下に着こむならLサイズという判断が良いと思います。

実際にオフショアの釣りで使ってみた感想

結局、釣行日は予定通り雨。

朝6時から11時頃まで、しとしとと降り続き、時折強まる雨に打たれ続けました。

天気予報の雨量は2.2mm。感覚的には小雨とは呼べない普通の雨。そんな天気です。

当然、このくらいの雨なら大丈夫。全然中に染みてくるということはありません。

この日は、うねりも予報より大きく、終始座って釣りをしましたが、お尻からの浸水もありません。

意味がよくわからない方のために補足説明すると、座るとお尻に圧がかかるので、防水の弱いレインウェアだと、尻から染みてきます。

透湿性については、意外と寒かったこともあって25,000mgパワーの恩恵を受けられませんでした。

でも、湿気がこもるという感覚は皆無。さらりとしたものです。(のちにキャンプでも使いましたが、春先~初夏までの気候ならまず大丈夫なのを確認しました)

懸念してた動きにくさも、オフショアジギング程度なら何の問題もなかったです。

生地のストレッチも結構効いていると思います。

あと、袖回りからの浸水もなかったです。ベルクロでしっかり閉められます。

ポケットも止水ファスナーになっているので、中のスマホは無事でした。

フードがついているのですが、つばの長い仕様でなく普通のフードなので、顔は濡れます。

防水のハットとかと合わせる方が良いかもしれません。

撥水性は高くないのでご注意を

ワークマンのレインウェア全般に言えるかもしれないけど、撥水性は高くありません。(※ 撥水性と防水性は違います)

イナレムも20分ほど雨に打たれれば、新品でも生地表面に染みができます。

基本的に中は無事ですが、寒い季節や強風下では表面が冷えて寒く感じます。

この点は、高級レインウェアに劣る点ですね。

携行性の評価は用途による

イナレムは携行用の収納袋がついているのですが、一般的なものよりゆったりサイズ。

▲ 収納後は650mlのペットボトル3本分くらいのサイズ感です。

余裕があって収納しやすいメリットがある反面、収納サイズは大きくなります。

僕のような釣りや車でのキャンプに使う人には良いですが、荷物サイズがシビアな登山やツーリングとかだとマイナス要因になるかもしれません。

まとめ:INAREMストレッチレインスーツは買いか!?

実際に使った感じでも、防水性・透湿性は高いと思います。

また、動きにくいということもないので、釣りにも使えます。船釣りだったのでキャストは数投しかしませんでしたが、問題なくできました。

ただ、生地がめっちゃ薄いので耐久性はないと思います。

釣り用のレインウェアにあるような、お尻や裾の補強みたいなのもないですし。

まぁ薄い分、着心地は良いんですけどね。全然シャカシャカしません。

4,900円でこれならアリだし、人にもおすすめできます。

レインウェアはどうせ防水性が下がってくるので、気軽に買いなおしできる値段設定は助かります。

enjoy!

追記1:6月にキャンプで使いました。蒸れをチェック

梅雨時の6月。キャンプ場で使いました。

3~4時間ほど着ていたと思います。

まず耐水性。小雨ですのでもちろん問題ありません。濡れた感覚はゼロです。

次に、透湿性。当日気温は22度。暑くはないですが、設営や準備など動き的には汗をかいてもおかしくない状況です。

中は半袖でしたが、終始サラサラをキープ。蒸れはありませんでした。透湿性25,000は中々です。

追記2:晩秋にショアジギングをやってみた結果

冷たい雨に降られながらショアジギングをやったので、レビューを追加します。

当日の状況

・日付:11月23日(祝)
・時間:午前3時~正午12時
・気温:13度~15度
・降雨量:0.5mm~2mm
・風速:2~3.5メートル

まず、動きやすさについて。

日が昇って6時間ほどジグを投げ倒しましたが、動きにくさはまったくありませんでした。

少し小さめのサイズにしたので、心配していた点ですが大丈夫でした。

次に、防水性について

釣行当日の雨は、3時過ぎぽつぽつ降り始め、強弱がありつつ11時頃まで断続的に降っていた感じです。

ちなみに、イナレムの使用は5回目(多分)。防水スプレーは一度もかけていない状態です。

約8時間雨に打たれていたので、若干しみ込んだ感じはありました。

特に太ももあたりに冷たさを感じたので、下(ズボン)の防水性は少し低いのかもしれません。

上(トップス)は、下に着ていたライトダウンの表面を触ると少し冷たく感じたくらいなので、結構防水してくれていたのだと思います。

それより気になったのが、生地がない非武装地帯ができることです。

具体的には首回りと腰回りです。

寒かったこともあって首にネックウォーマーをつけていたのですが、その状態ではイナレムのファスナーが閉まりません。

▲こんな感じで上までファスナーが閉まらない

また、着丈が短いため、かがむと腰のあたりがむき出しになってしまいます。

腰巻きのライフジャケットを使用していたのですが、座ったりを繰り返すうちにトップスの下辺がライジャケの上に乗っかる形に・・・

▲こんな感じです

で、ライフジャケットにかかった雨がその下の服に浸水。

小さめを選んだ僕のせいですが、この点はマイナスです。

まとめると、

イナレムは釣りが成立するくらいの雨なら十分実用的。1日中使ってちょい濡れくらい。

もしかすると首や腰からの浸水が中の衣類を通して全身に回った可能性もあるので、ジャスト~大きめを選ぶともっと濡れなかったかもしれません。

動きやすさに関しては何の心配もありません。フルキャストし放題です笑

ご参考に。