どうもばんぞうです。
リールのメンテナンスってどうしてます?
最近のリールは自己メンテ不要(禁止)でメーカーのオーバーホールが基本というのも多いですが、コストかさみますよね。
ラインローラーなんてすぐ汚れますし、しょちゅうは出せません。
そこで今回、シマノのXプロテクト搭載のラインローラーのメンテ・注油についてお話します。
オーバーホールに出すのをためらう2万円前半くらいのまでリールをお使いの方には役立つと思います。
そもそも、Xプロテクトはなぜ注油禁止なの?
Xプロテクトのラインローラーには特殊撥水グリス(品名:DG18)が塗られています。
塗られているというより、中のベアリングをべったりコーティングしていると言った方がイメージに合っていると思います。
で、特殊撥水グリス(DG18)は「フッ素グリス」です。
フッ素グリスは、水に強いのは当然のこと、温度変化や酸化にも強く、揮発もしにくいと、非常に安定したグリスです。
化学的に超安定しているがゆえ、他のグリス・油脂と全然混ざらないという性質があります。
もし、そんな孤高の高性能グリスが詰まったラインローラーに注油すればどうなるか・・・?
中で普通のグリス(オイル)とDG18が分離し、本来の潤滑性能を発揮できなくなってしまいます。
ラインローラーは、分離した特殊撥水グリスのカスで、じきにゴロゴロと異音を立てることでしょう。
「あぁ、すでにオイル差しちまったよ…」という人もご安心を。
要はちがう種類のグリスを混ぜなければ良いだけです。
脱脂して、次の3つのうちいずれかの方法を試せば復活するでしょう。
方法1:普通のグリス・オイルに置き換える
特殊撥水グリス(DG18)を除去して、お好みのグリス・オイルに置き換えてしまいます。
撥水効果は弱まりますが、釣行回数が少なかったり、マメにメンテナンスしたい人には向いています。
また、DG18はあまり潤滑性能は高くないので、置き換えることでラインローラーの回転性も上がります。
メリット :気兼ねなくオイルを差せる
回転が良くなる
デメリット:こまめなメンテナンスが必要(Xプロテクト比)
方法2:特殊撥水グリス(DG18)を再塗布する
DG18は市販されてるので、それを塗る方法です。
釣具店に在庫があるものではありませんが、どこでも発注できるはずです。
ネットでも売ってますので、どちらで買うかはお好みで。
ちなみに、このやり方はシマノも公式に認めています。
動画もあるので、どこにどういう風に塗るかの参考にしてみてください。
この動画ではベアリング内の古いグリスを除去していません。
恐らくパーツクリーナーを含む油脂をベアリングの中に入れないためでしょう。
フッ素グリスは安定性が高く変化しにくいので、極端な話、ゴミさえ入らなければ性能を維持します。なので、このやり方もアリです。
ベアリング内のグリスを詰め替えたい方は、古いグリスやパーツクリーナーが残らないようにきちんと洗浄・乾燥して行ってくださいね。
メリット :元通りの撥水性をキープ
メーカー公認で安心
デメリット:グリスの値段が高い
方法3:社外品のフッ素グリスを塗布する
DG-18は高いので、代用品で何とかしようという作戦です。
僕も基本このやり方を選んでいます。
使用しているのはAZの「フッ素グリース BGR-001」。
本来自転車用のグリスですが、DG18の代わりに使っている人も多いです。
「BGR-002」だと粘度が高すぎるのでBGR-001の方をおすすめします。
塗り方は、純正のDG18と同じ。はみ出すくらい盛って出てきた分はふき取る感じです。
コストは純正DG18の4分の1以下。お得です。
- DG18 ・・・5g/1,890円(1gあたり378円)
- BGR-001・・・15g/1,210円(1gあたり80.67円)
メリット :純正とほぼ変わりない使用感
価格が安い
デメリット:特になし
いかがでしょうか?
Xプロタクトのリールもポイントを押さえると自分でメンテナンス可能です。
参考にしてみてください。
enjoy!
実際の作業の様子(やり方)はこちら
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