どうも、ばんぞうです。
シマノ(shimano)21ツインパワーSW8000HGのインプレをします。
ショアジギングやオフショアジギングに約1年使ってきた感想なので、これから購入を考えている人の役に立つと思います。
使い勝手はもちろん、他のリール(主にストラディックSW)との比較や、番手の選ぶ際に考えた方が良いことなんかもお話します。
何せ6万以上するリールなんで、情報は多い方が良いと思いますので。
という方はぜひ読んでいってください。(ちょっと長いですが)
21ツインパワーってどんなリール?スペックおさらい
おさらいの意味も込めて、21ツインパワーSW8000HGのスペックをご紹介。
比較検討する人も多いと思うので、前後クラスのリールの分も載せておきます。
わざわざシマノの公式ページ行って見比べるのも面倒だと思いますから。
| ストラディックSW8000HG | ツインパワーSW8000HG | ステラSW8000HG |
ギア比 | 5.6 | 5.6 | 5.6 |
実用ドラグ力(Kg) | 9 | 14 | 18 |
最大ドラグ力(Kg) | 13 | 25 | 25 |
自重(g) | 645 | 615 | 625 |
スプール 径(mm)/ ストローク(mm) | 61/22 | 61/22 | 61/22 |
糸巻量PE(号-m) | 2-440,3-300,4-210 | 3-410,4-300,5-250 | 3-410,4-300,5-250 |
最大巻上長(cm) | 107 | 107 | 107 |
ハンドル長さ(mm) | 75 | 75 | 75 |
ベアリング数BB/ローラ― | 6/1 | 10/1 | 13/1 |
最大25kgと強力なドラグ力が示すとおり、このリールから上が大物用リールの上位機という感じになります。
その他スペックや技術特性は1個下のストラディックSWも似たりよったりですが、実物を使い比べるとまるで別物。
- 巻き心地
- 剛性感/パワー
- ドラグ性能
- 高級感
- 造作(つくり)
などが、全然違います。スプールを外しただけで、部品点数の違いがわかるほど。
たとえるなら、軽バンとアルファードくらいの差です。(ステラはベンツVクラス?)
もし、20ストラディックSWと迷っているなら、僕は(ちょっと無理してでも)21ツインパワーSWをおすすめします。
では、詳しいフィーリングについてお話していきます。
↓↓↓
ツインパワーSW8000HGの巻き感について
巻いたときの感じは割となめらか。大型リール特有のざらつきや大味さはかなり少ないです。
誤解を恐れず言うと、汎用リールに近い巻き感です。
※ 汎用リール=SWでない普通のリール
普段、巻きが滑らかな汎用リールを使っている人が、SWリール使うと「何これ・・・」となりがち。
目的も大きさも違うから仕方ないんですが、SWリールは値段の割に巻き心地が悪いです。
ただ、ツインパワーSWだとそのギャップが少ない。そんな感じです。
少しマニアックな話になりますが・・・
ツインパワーSWとそれ以下では、スプールを上下させる仕組み(摺動方式)が違います。
ツインパワーSWとステラSWは「クロスギア方式」と言って、上位汎用リールで採用されている仕組みが入っています。
対して、ストラディックSW以下が部品点数の少ない「S字カム方式」。
この違いが巻き感に影響していると思います。
ツインパワーSW8000HGのリーリングについて
インフィニティドライブの恩恵もあってリーリングは非常に軽いです。
250gを超えるオフショアジギングの重量級ジグも難なく扱えます。
インフィニティドライブ:メインシャフトの抵抗を減らしたシマノの技術。高負荷時にもパワフルに巻き上げられるようになる
巻き上げ長も1回転1メートル以上あるので、早巻きもやりやすいし、オフショアの巻きでリズムを作るしゃくりもこなせます。
また、CI4+のハンドルノブも完成度が高く、しっかり手にフィットして握りやすいです。
ベアリングも2個入っていて回りも超スムーズ。
指でノブを弾くと、冗談じゃなく、ストラディックSWやスフェロスSWの5倍以上良く回ります。
ノイズや力のロスが少なくなるので、リーリングのフィーリングアップに役立っています。
このリーリング力だけでも十分価値があります。
ツインパワーSW8000HGの剛性について
これも文句なしです。
Xリジッドローター(アルミ製ローター)採用となっているので、ワンランク上のパワフルさを実感できます。
半プラといわれるボディも剛性十分。
なんでも、ストラディックSWに比べてかなり肉厚になっているんだとか。
近海で大物が掛かるくらいでは、なかなかたわみません。
マグロとか狙うんじゃなければ、これで十分間に合うと思います。
ツインパワーSW8000HGのパワーについて
高剛性+インフィニティドライブのコンボで、巻き上げパワーは強いです。
一緒に船釣りに行く友人はダイワの5000番(型番失念)をジギングに使っていますが、同じ強さのロッドで、同じサイズの魚をかけても、上げるまで2倍ほどの時間が掛かります。
当然、リール以外の要素もあると思いますが、パワーは相当強いです。
ツインパワーSW8000HGのドラグ性能は?
リジッドサポートドラグの恩恵で非常に滑らかです。
リジッドサポートドラグ:スプールの上下をベアリングで支持して、スプールのふらつきを抑えて、ドラグ性能を安定させる技術
急な突っ込みでもリニアにドラグが追随してくれますし、出方もスムーズ。
強めのドラグ設定時でも安心してファイトできます。
実用ドラグ力は14Kgですが、調整はちょっとやりにくいです。
ドラグノブが小さくて若干つまみにくいのと、少し動かすと結構ドラグ力が変わるので、とっさの調整は気をつかいます。
ツインパワーSW8000HGのキャスト性能について
キャスト性能は可もなく不可もなく。
かなり重量があるので、最初は投げにくいですが慣れれば振り切れます。
雑に扱えばエアノットなどのライントラブルは発生しますが、スピニングリールの使い方・所作を押さえて使えばまず大丈夫。
リールの造作が原因のライントラブルはあまりないと考えて良いと思います。
また、ベールのフィーリングは良いです。しっかりかっちりしていて小気味いいです。
ツインパワーSW8000HGの耐久性について
1年ちょっとしか使っていませんが、今のところ新品のコンディションを9割は維持していると思います。
ギアのかみ合わせもしっかりしていますし、動作にがたつきが出るということもありません。
僕は地面にリールを置くくせがあり、スプールエッジに傷をつけてしまうことが多いのですが、強化されているのでしょうか。小傷ひとつ入っていません。
また、防水性能(IPX8相当)も伊達じゃありません。
プレジャーボートの釣りでバンバン潮をかぶり「ほぼ水没やん!?」みたいな状態でつかっても、毎回水洗いすれば、ゴリ感が出るようなことはありません。
目に見えるところで唯一気になったのが、ハンドルの付け根。
購入時は、グリスがべったりついていて白かったのですが、気がつくとグリス量も減って、サビのような茶色になっていました。
金属部分は無事だったのでサビではないと思いますが。
とりあえず汚れたグリスを取り除いて、高粘度グリスを盛って使っています。
と、こんな感じの状態ですが、ツインパワーSWは僕が持っている他のリールと比べても、頑強でへたりにくい印象です。
このあたりはもっと使い込んで、追記したいと思います。
ツインパワーSW8000HGと合わせるロッドは?
あまり軽すぎるロッドだと、バランスが悪くなるので、そこそこ重量のあるロッドがおすすめです。
ショアジギングだったら少なくともMH。ベストはHクラス以降のロッドあたりかな。
僕が使っているのはこれ
↓↓↓
オフショアジギングだったら少なくとも3番。4番くらいがバランス的に良い気がします。
僕が使っているのはこれ
↓↓↓
ちなみにこのロッドのインプレはこちら。
↓↓↓
もちろん、合わせるラインや釣種によっても変わりますので参考までに。
8000番にすべきか6000番にすべきか
SWの大型リールを買うときは、番手で悩むことが多いと思うので、番手について僕の所感をお話します。
8000番はオールマイティに、堤防・磯でのショアジギング、船でのジギング・キャスティングまで広く使えます。
ただし、重い。
8000番はショアジギロッドを合わせると重量約1Kg。日本刀を振っているようなものです。慣れるまでかなりしんどいです。
これが6000番になると取り回しが全然変わります。
疲労感はざっと3割~4割減です。
ですので、ショアジギングがメインなら6000番をチョイスするのも大アリです。
近海のジギングでもこのくらいの大きさあれば十分使えますし。
SWリールはパワーだ!磯や外洋で使うこともある!という方は8000番以上がおすすめです。
まとめ
ツインパワーSWは、実売価格で6~7万円ほどしますが、価格に見合う良いリールです。
繰り返しになるけど、パワー・巻き感・ドラグ性能が1個下のストラディックSWとは別次元。
ツインパワーの名の通り、強いリールです。
大型になればなるほど、このリール以上でないと取れない魚が出てくるでしょう。
enjoy!