どうも、ばんぞうです。
ハイエース スタッドレスタイヤアワードと題して、迷いに迷った冬用タイヤについて、書いてみたいと思います。
私のキャンピングカーのベース車は、雪道にめっぽう弱いと評判のハイエース2WD。
住んでいるのは大阪なので日常生活でスタッドレスタイヤは必要ないのですが、妻の実家が福井県ということもあり、雪道を走ることもたまにあります。
また、せっかくのキャンピングカー。なるべくなら行き先を制限したくないですしね。
※ 記事作成時と現行製品が違うので、末尾に現状を踏まえた追記をしています。
普通の乗用車より難しいぞ!?ハイエースのスタッドレス選び
ハイエースのタイヤは乗用車とちがって「ライトトラック用」。
基本、荷物を載せる商用車なので、耐荷重が高く設定されていたり、長持ちするよう作られていたりします。
なので、スタッドレスタイヤを選ぶときも、ライトトラック用を選ぶというのが基本なのです。
でも、このライトトラック用スタッドレス、ネットで調べると、性能がイマイチ・乗り心地が悪いなど、あまりいいことが書いていません。
大雑把にいうと「硬い」んです。もちろん、耐荷重や耐久性を考えてのことですが、雪道性能とトレードオフです。
表にするとこんな感じです。
乗用車用 | SUV用 | ライトトラック用 | |
硬さ | 柔らかい | 中間 | 硬い |
乗り心地 | 良い | 中間 | 悪い |
雪道性能 | 良い | 中間 | 悪い |
耐荷重 | 低い | 中間 | 高い |
持ち | 悪い | 中間 | 良い |
ちなみに耐荷重というのは、タイヤ1本あたりが耐えられる重量のことでロードインデックスという数値で表されます。
ハイエースの場合、ノーマルタイヤのロードインデックスは107。つまり975kgの負荷に耐えられるということです。(換算表はタイヤメーカーHPにあります)
キャンピングカーの場合、商用車のように荷物を満載にすることはありませんし、用途を考えると、雪道性能や乗り心地に振った方が幸せになれるような気がします。
となると、耐荷重が実用に耐えられれば、SUV用か乗用車用のタイヤが視野に入ります。
早速、計算してみましょう。
どのくらいの重さに耐えられるタイヤならOKか計算してみた
計算方法はこんな感じ。
まず、車検証の前軸重量と後軸重量の項目をチェックします。
つまり、無人・空荷の場合の前後タイヤに掛かる重量です。
私の車の場合は、前軸重量1,180kg、後軸重量940kg。
これに実際の使用シーンを想定します。人も荷物も満タンになった場合に、タイヤにどのくらいの負荷がかかるを算出すればいいのです。
うちの場合は、運転手の私以外はの人間は、セカンドシートより後ろにいます。
妻と幼児3人です。
全員セカンドシート(前よりの中間あたり)に座ったと仮定しましょう。この場合、前軸に65%・後軸に35%の体重(大人1人65kg・子供1人20kg)がのると計算します。
そして、荷物を思い切って300kg積んだとしましょう。これは丸々後軸にかかると計算します。
前軸への荷重は、
1,180kg(車)+65kg(私)+81kg(妻と子供の65%分)で1,326kg
後軸への荷重は
940kg(車)+44kg(妻と子供の35%分)+300kg で1,284kg
タイヤ1本あたりに換算すると
前輪663kg(1,326kg÷2) 後輪642kg(1,284kg÷2)となります。
ロードインデックスは94あれば、大丈夫そうです。これ以上の乗用車用か、SUV用のスタッドレスタイヤを探すことにします。
候補1:ブリヂストン「BLIZZAK VRX2」
2019年12月時点で、最高性能のスタッドレスタイヤといえると思います。
乗用車用で、止まる・曲がる・静かと性能面はバッチリ。
気になる耐荷重は・・・16インチ(215/65R16)でロードインデックス98。しっかりクリアしています。
ちなみに、今回スタッドレスは16インチにしようと思います。これからも特に断りがなければサイズは16インチです。
ネット上の評判も上々で、ハイエースに取り付けている人もいます。
唯一の欠点は、お値段が張ることです。
候補2:ブリヂストン「BLIZZAK DM-V2」
こちらは、おなじくブリヂストンのSUV用のタイヤです。実は、後継の「BLIZZAK DM-V3」もあるのですが、平たく言うと候補1のVRX2のSUV版なので、少し安いV2の方を候補に入れました。
耐荷重、ロードインデックスは16インチ(215/70R16)で100。余裕さえあります。
もちろん、このタイヤも評判はいいです。
候補3:グッドイヤー「ICE NAVI SUV」
実は、最初は意識していなかったタイヤですが、店頭で急浮上してきた候補です。
名前の通りSUV用のスタッドレスタイヤで、ロードインデックスは98。悪くありません。
急に出てきた理由は、ズバリ価格。ブリヂストンのタイヤと比べると圧倒的に安い。
候補1のVRX2と比べると4輪で6万円もの差が出ました。
問題は評判です。使っている人が少ないのかあまり情報が出てきません。
スタッドレスタイヤはどこで買うべきか
ネット通販
安く買うならネット通販一択です。タイヤの取り付けは近くの店や、キャンピングカーのビルダーでやってくれます。多分・・・
候補1のVRX2だと、店頭(タイヤ専門店)とネットで最大3万円くらいの差が出ます。
リアル店舗
ネットより高くなりますが、トラブルの心配がありません。
今回、ホイールもセットで買いたかったこともあり、ネットで買うのが何か面倒になったんで、近くの専門店に決めました。
しっかりタイヤの製造年も提示してくれるし、安心感はやっぱりリアル店舗です。
結果発表!ファミリーワゴン(ハイエース)のスタッドレスは?
じゃかじゃかじゃかじゃか〜〜じゃん!
候補3:グッドイヤー「ICE NAVI SUV」に決めました!
決め手はシンプルに値段。
スタッドレス選び当初は、雪道に弱い2WDのハイエースだからこそ、性能重視でしっかりグリップするもの、という基準でしたが・・・
6万円という現実を突きつけられると「たまにしか雪道いかないしイイか」となりました。
グッドイヤーだから止まらないということはないと思いますし。浮いたお金でJAFに入ってスタック対策します。
ネット上にあまりレビューがないのも、記事にしやすいのでいいかと思いました。
実際に使ってみて、またレビューしますね。もし、後悔してたらその時は笑ってください。
enjoy!
追記:もし今ハイエースのスタッドレスを選ぶならこの2択
記事を書いたのが2019年の冬なので、ランキングが少し古くなっています。
もし、2022年の今、選ぶならという基準でスタッドレスタイヤを選んでみたいと思います
まず、本命というか性能重視だと
ブリヂストン ブリザック「BLIZZAK VRX3」
本記事でも第一位のスタッドレスタイヤの後継機種です。
ハイエースのスタッドレスで最強だと思っていたVRX2より、氷上グリップ性能20%アップ、摩耗ライフ(耐久性)17%アップしています。
一般的に氷上性能を上げると、雪上性能は落ちるといわれていますが、前機種の高い雪上性能はそのままです。
お金に糸目をつけないのであれば、今年もこれがおすすめです。
次に、コストパフォーマンスで選ぶなら、
トーヨータイヤ 「Winter TRANPATH TX」
ハイト系車両用のスタッドレスタイヤ。
背(重心)の高いハイエースにも最適な設計。2017年発売なので、氷上・雪上性能で、最新世代のものより劣るかもしれませんが、その分値ごろ感が出ています。
タイヤ専門店での実売価格は4万円台前半。(タイヤ4本で)
ブリザックVRX3と比べると6万円以上の差があります。
僕が今年買うならこれにすると思います。
ちなみに、僕の今履いてる「ICE NAVI SUV」は2014年発売とウインタートランパスTHよりもっと古い世代のタイヤ。(今も売ってます)
それでも、普通に走れている(ほぼ市街地ですが)ので、ウインタートランパスTHも十分実用的だと考えて良いと思います。
以上です。
あなたのタイヤ選びのお役に立てていれば幸いです。