圧倒的なコンパクト感!MAMBOW(マンボウ)EXEは究極の街乗りキャブコンだ!

キャンピングカーレビュー・検証

どうも、ばんぞうです。

今日はロータスRVのMAMBOWシリーズに触れる機会があったので、突撃してきました。

こちらでも紹介したとおり、気になるキャンピングカーのひとつだったので期待に胸を膨らみます。

このマンボウ30年も続くロングセラーなのにとにかく情報が少ない。メーカーのホームページも分かりにくい。(値段がいくらかさえ分かりませんでした)なので、私と同じく気になっている人に向けてレビューをしてみたいと思います。

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圧倒的コンパクト!ほぼどこにでも止めれるサイズ感

私がマンボウ感じた魅力はこのサイズ感。家庭用エアコンと発電機とフル装備しても車幅1,880mmとミニバンサイズ。

実車を見た感想も、「これは使いやすそう」という感じ。自宅の駐車場にも余裕をもって入るでしょうし、このサイズならどこに行ってもさほど駐車に困らないでしょう。

初めてキャンピングカー(キャブコン)を見た時の威圧感は皆無です。

恐らく車高も一般的なキャブコンより30cm程も抑えている(全高2,650mm)ためだと思いますが、これも大きなメリットです。室内空間に問題がなければ、車高は低いに越したことはありません。

入れる駐車場が増えるだけではなく、空気抵抗が少なくなるので燃費の面でも有利になりますし、横風にも強くなります。

ライトキャブコンに分類される他の車両は、居住空間を広くとるために大抵、普通のキャブコンと同じくらいまで架装部分を広げています。やっぱり大きいのです。

マンボウは横向き就寝を捨て、縦に寝るスペースを取ることで、コンパクトな車体に多くの装備を詰め込むことに成功しています。効率的なレイアウトに仕上がっているのは、毎年ユーザー目線の改良を積み重ねてきているからです。

ちなみに、バンテックなどのビルダーは毎年マイナーチェンジすることはありません。毎年改良はロータスRVの特徴です。中古車を買うときは注意が必要ですね。1年違うだけで仕様が変わるのですから。

分かりにくいMAMBOWのラインナップを整理してみた

執筆時点で、ホームページに掲載されているモデルは下記の5種類。

  • MAMBOW ANV
  • MAMBOW EXE
  • MAMBOW EVE
  • MAMBOW  Famille ANV
  • MAMBOW  Famille

でも、この違いがとてつもなく分かりにくい。ホームページに掲載すべき情報が欠落しまくっています。ユーザーフレンドリーとは対極にある作りです。なので、ちょっと整理してみました。

車内のレイアウトで分けると、違いがあるのは3種類。

マルチルームを無くし、後部に(子供用の)2段ベッドを配置したMAMBOW Famille。

▲ MANBOW famille 2段ベッドの幅は166cmと小ぶり

マルチルームがあり、比較的オーソドックスな作りのロングセラーモデルのMAMBOW EVE。

▲MANBOW EVE ロングセラーモデル

多彩なアレンジができるダイネットが特徴のMAMBOW EXE。

▲MANBOW EXE コンパクトなのに5人就寝可能

EVE(イブ)とEXE(エグゼ)の主なレイアウトの違いは、備え付けの家具の多さとマルチルームの仕様。

EVEの方が家具(収納)が多い。EXEは収納が少ない反面、ダイネットのアレンジ自由度が高く、就寝定員も1人多い5人。マルチルームは外からアクセスできる収納庫付き。この収納庫のアイデアが秀逸。どういいのかは後述します。

EVEの方が落ち着いた使い方、EXEの方がアクティブな使い方を想定してそうな感じです。

最後にANVとつくのは、アニバーサリーエディション(記念モデル)で簡単にいうとフル装備の豪華版モデルです。MAMBOW Famille ANVは、Familleの豪華版。MAMBOW  ANVはEVE(イブ)の豪華版です。

なんでMAMBOW EVE ANVじゃないんだよ!とツッコミたくなるところですね。

それ以前にEVEとかEXEとかスゴク分かりにくいんですが・・・ロータスさんお願いします。

マンボウEXEのここが良い!実車で分かった3つ良いところ

うちは家族5人なので、就寝定員の関係で必然的にEXEになるので、EXEのレビューになるのですが、他のキャンピングカーと比較して優れている点を3つ挙げたいと思います。

圧倒的な実用感。ナロー&ローな車体

もうすでにお伝えしていますが、車幅と車高が抑えられているので使い勝手の良さが見た目で分かります。

最初にキャンピングカーを見せたとき、その車体の大きさにドン引きしていた妻も「これなら運転できそう」というくらいなので、大きさでもめているご家庭にはいいかもしれません。

ばんぞう家の場合は、できれば自宅の駐車場に置きたいと考えています。そしてそのスペースには自転車たちも同居するので、細さは正義なのです。

ライトキャブコンなのにフル装備

ボンゴベースのライトキャブコンは設置スペースなどの関係で家庭用エアコンが装備不可だったりしますが、マンボウはフル装備OK。エアコンはもちろん、それを動かす発電機やソーラーパネルも搭載可能

発電機を回せば移動中も家庭用エアコンが使えます。そしてその発電機のOFFも手元でできて、燃料も車のガソリンタンクから給油されるという便利な設計。もちろん冷蔵庫やトイレもあり、こちらは標準装備となっています。

トイレスペースと収納が両立できるマルチルーム

マンボウEXEのマルチルームには跳ね上げ扉式の収納庫がついています。この設計がすごくよくできていて、たいていトイレか荷室どちらかになるマルチルームを、両方の目的で使えます。

収納庫は外部扉からアクセスでき、スキーやスノーボードといった長尺物もスッキリ収容できます。

マンボウEXEのココがダメ。3つの悪いところ

収納スペースがほぼない

2段ベッドがないので、その下のラゲッジスペースはありません。外部の収納も発電機やエアコンの室外機が占めているのでほとんどありません。オプションでナンバープレートの下に引き出し式の収納が付けられるようですが、高額なので微妙。

主な収納はマルチルームとバンクベッド。そこに常備している寝具や人数分の荷物を詰め込むので余裕はありません。キャンプ用品なんかを積むなら相当、工夫&不便さを強いられます。

アウトドアや道具の多いアクティブな遊びに使いたい人は十分に注意してください。

やっぱり、居住空間が狭い

マンボウシリーズは小さい車体を実に上手にレイアウトしていると思いますが、物理的な空間が狭いのでカムロードベースのキャブコンを見たあとではどうしても窮屈さを感じてしまいます。

就寝定員5人なのに、幼児3人含む5人が車内に入ると結構大変。移動もままなりません。

もちろん、コンパクトさとトレードオフなので一方的なデメリットとは言えませんが、ちょっと厳しかったです。

仕上げ・センスがイマイチ

完全に私の好みの問題なので、参考程度に聞いてください。

アクティブな使用を想定しているのに、デザインがおじいちゃんっぽい。よく言えば落ち着いているのかもしれないですが・・・

壁の色味や計器・スイッチ、シートのファブリック(布)など、何とも言えない昭和感が漂っています。

なのに、各所の仕上げは無骨(雑とは言ってませんよ)。特に気になるのがバンクベッド周り、跳ね上げ式のギミックもパーツ感丸出しだし、バンクベッド内の壁面もネジのような留め具がむき出し。

ライトキャブコンとはいえ500万円以上する車にこの仕上げはないんじゃないかなと思うわけです。インテリアのデザインを変えれば他にはないコンセプトの車だけに大化けするんじゃないかと思いますよ。どうですかロータスさん!

実車を体験したばんぞう家の出した結論は?

妻にどうだった?と聞いてみると・・・

「中途半端」

確かに、確かに、確かに。

マーケッター目線で見ると、全部惜しい感じがしてなりません。もっとコンセプトを尖らせて、デザイン・メッセージを当てればヒットする要素は満載なのに。

結論:いい車だけど買えない