どうもばんぞうです。
少し前にXプロテクトのラインローラーに注油する方法3選という記事を書きましたが、実際にどうやるん?というお声がありましたので、今回は実践編。
社外品のフッ素グリスで防水性を維持しながらグリスアップします。
フッ素グリスを使う際の注意点などもありますので、先にこちらの記事から読んでくださいね。
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意外とテンパる!?ラインローラー分解のコツ
もし、リールの分解がはじめてなら、まずパーツリストを用意してください。
分解じたいは全然難しくないですが、似たような形のパーツばかりなので、順番に並べたつもりでも混乱したり、表裏がわからなくなったりします。
用意と心の準備ができたら、ここのネジを外します。
プラスねじに見えますが、舐めやすいのでマイナスドライバーでやりましょう。
ただ、意外と家庭にないサイズかもしれません。プラスドライバーやるときは慎重に。
で、中身を外して順番通りに並べます。こんな風にトレーがあると便利です↓↓↓
すんなりバラバラにならず、部品同士が固着してるかもしれません。そのときは先の細い割りばしみたいなもので、一方からゆっくり押してください。
正しい方向から押すと「ぬっ」っと出てきます。(そして転がって焦ります)
バラしたら、全パーツ洗浄します。
残油厳禁!パーツクリーナーで洗浄
中に入ってるフッ素グリスは専用の溶剤で洗浄するのが正しいやり方ですが、普通持ってないのでパーツクリーナーでOKです。
銘柄はなんでもいいですがプラスチックセーフのものを使ってください。
ブシューっと吹きかけるだけでは落ちないので、僕はガラス容器にためてどぶづけしています。
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この中で、ピンセットでつまんでフリフリ。
細部は綿棒で洗浄してます。
ベアリングを洗浄する場合(シマノは非推奨)は中にパーツクリーナーが残らないように徹底しましょう。
めっちゃ乾燥させてください。
揮発するまで待つのが基本ですが、待ちきれないときはエアダスターで吹いたり、軽くドライヤーしたりもします。
ベアリングに新しいグリスを注入
本来であれば、シマノのDG-18を使うべきですが、高いので僕はAZ社のBGR-001を使っています。
リール用のボールベアリングってシールドで蓋されています。オイルなら垂らすだけで中まで浸透しますが、グリスだとしっかり入れ込んでやらないといけません。
一番良い(リスクが少ない)のは、ベアリングリフレッシュツールで加圧しながら、グリス注入する方法。
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ない場合は、ZIPロック的な袋にベアリングとグリスを入れて揉み揉み。
適度な指圧でシールドの中に押し込む感じです。
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その他パーツのグリスアップ&組付け
ベアリングのグリスアップが終われば、ばらしたパーツを組んでいきます。
グリスアップは同時並行ですすめてください。
もし、パーツの組み方がわからなくても焦らなくて大丈夫。表裏や順番が違うと基本的にキレイにはまりません。
最終的に組めたらOKです。
また、グリスをどこに塗ればいいかわからない場合は全部に塗る感じで大丈夫。余った分を後から拭けば問題ありません。
どこに塗るかはこちらの動画が参考になります。
最後、ねじを締める際は締めすぎないようにだけ注意してください。
締めすぎるとラインローラーが回らなくなります。
感覚的には指でドライバーつまんで回して止まったらチョイ回すくらいな・・・
緩すぎると水入るし、絶妙にw
このリール、ラインローラー部の締め付けトルクがシビアすぎるので、もしどうしても回らないかユルユルの2択になるようなら、シム(座金)で調整してください。
まとめ&必要な道具について
ここまで一通り作業手順をお話しました。
まずは、この説明を読んで大きくイメージがつかめればOK。慣れれば数分でできる作業なのでそれほど難しくはありません。
最後に必要な道具についてまとめます。実際に作業する前にご確認ください。
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大抵の道具は100均で揃います。
ただしピンセットは少し良いものをおすすめします。少なくとも先がキレイに閉じるもの。ズレるものは作業しにくいので時間ロスが大きくなります。
補足:ベアリングリフレッシュツールについて
ベアリングにグリスを入れるには不可欠と書いてあるサイトもありますが、ベアリングリフレッシュツールは必須ではありません。本編でお話したように代替手段はあります。
ただ、作業効率はめっちゃ上がるので、これから何度も自分でリールメンテするぞという人は、買っておいて損はないと思います。
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以上、参考になれば幸いです。
enjoy!
今回使ったフッ素グリス(特殊撥水グリスの代用品)はこれ。
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