どうも、ばんぞうです。
キャンピングカーに乗る動機は人それぞれですが、「どんな場所でも快適に眠りたい」から乗るという人は多いと思います。
そのための重要装備といえば、FFヒーターや家庭用エアコンです。これさえあれば後は消費電力の問題さえカバーできればどこでも眠ることができます。
でも、ボンゴベースのライトキャブコンやバンコンには設置スペースの問題で家庭用エアコンの設定がないモデルもあります。
そこで、人気なのがポータブルクーラーの「クレクールV」。設置スペースが少なく、置き場所の自由度も高いクーラーです。
その実力はどうでしょうか?
クレクールVってなに?
ナビックが販売するポータブルクーラーです。持ち運びもできるコンパクトな設計ながら室内機と室外機が別という変わり種。家庭用のエアコンと同じ仕組みなので、車内の熱をしっかり外に放出してくれるはずです。
スペックを見てみると、冷房能力は1250w・消費電力が560wです。
って言ってもこれが高いか低いかわかりませんよね。キャブコンに搭載される6畳用の家庭用エアコンと比較してみましょう。
まず、冷房能力は大体2200w。ほぼクレクールの倍の冷房能力です。そして消費電力。最近の省エネエアコンなら400wくらいです。
単純なスペック比較では、家庭用エアコンより冷房能力は低く消費電力は高いということになります。
ただ、狭いキャンピングカーの中で家庭用エアコンをつけると冷えすぎるというのもよくあるケースです。もしかするとクレクールの冷房能力くらいがちょうど良いかもしれません。検証を続けましょう。
キャンピングカービルダーがその実力を公開!
アミティやアンソニーの一部のモデルでクレクールを搭載しているキャンピングカーメーカーのAtoZが、その実力を検証しました。
ネットを検索してもクレクールの実力はあまり出てこないので非常に参考になる情報です。
検証条件は、外気温35度、車内温度33度、湿度51%。検証時間は正午から60分間。「真夏にクレクールを使ったら?」という条件にピッタリです。
さてその結果。クレクールの吹き出し口周辺は8度近く下がっているのに、離れるにつれてどんどん冷えなくなっています。ダイニングテーブルまで離れると約3.5度しか下がりません。バンクベッドに至ってはほとんど変わっていません。
やはり下の方に設置するタイプなので、どうしても冷却された空気が床に近いところに溜まりがちになってしまうんですね。
サーキュレーターなどで空気を対流させないと、とても就寝時には使えそうにありませんね。
全体的な全体能力も低めという結果になりました。
やはり家庭用エアコンと同じというわけにはいきません。工夫次第で、夏場車内で過ごせなくないくらいの認識でいるのが良いのではないでしょうか。
湿度は結構下がるので数値ほど暑さを感じないのかもしれませんが、あくまで簡易エアコンなので過度の期待はNGです。
今後さらなる性能アップに期待です。
enjoy!