こんにちは。ばんぞうです。
先日、京都のバンテックさんへ行ってきました。目的はコルドバンクスとコルドリーブスを実際の使用を想定しながら比較するためです。
車種別にまとめたいため、今回は2回に分けてレポートします。
バンテックに突撃!レポートの参考に我が家の家族構成から
前回は試乗が目的だったので、私一人で行きましたが、今回はばんぞうファミリーも同行。
突然の私の「行くぞ!」宣言に初のキャンピングカー見学となる子供達は大はしゃぎ。
妻は「マジで・・・?」という空気を身にまとっております。まぁそこは見なかったことにして車に押し込みます。
事前に電話をして目的の車両があることを確認し、出発!
まずは、ばんぞう家の人員構成を発表します。私(夫)と妻、幼児が3人という5人家族。この5人が快適に眠れて旅ができる車が必須の条件です。
そのほかもいろいろ条件があるのですが、話が横にそれすぎるのでまた別の機会に。
さて、大阪から約1時間かけてバンテック京都店に到着。
早速、目当てのコルドリーブスへ。
やっぱり、いいぞコルドリーブス!我が家のキャブコン選びの最適解か!?
まず、エントランスのFRP土間は魅力的。普通の玄関に近い形なので、子供達が一気に乗り込んでも対応できそう。
マルチルームまで続いているので、夏の海水浴、冬場のスノーボードでも便利なことは間違いないでしょう。
また、内装の配置も魅力的。たとえばエアコン。
ほとんどのキャンピングカーはエアコンが車体側面に設置されているため、サーキュレータなどで空気を循環させないと快適に過ごすのは難しい形になっています。
2段ベッドの上段とダイネットの体感温度はかなりの差が出てしまうでしょう。
一方、コルドリーブスは、最後尾にルームエアコンが設置されていて、ダイネットから先頭部のバンクベッドまで、一直線。これなら車内どこでも快適に過ごせるのは間違いありません。
また、私は気づきませんでしたが、妻はキッチンの横にシート(座席)がないのも良さそうと言っていました。
大体のキャンピングカーはキッチンの横に小さなシート、その横がエントランスという構造になっています。
この構造だと、料理を運んだりする際にうっかりシートの上にこぼしてしまう危険性があります。
コルドリーブスは、入ってすぐがキッチンです。エントランス部分も防水パンが敷かれています。うっかり鍋をひっくり返したとしてもノーダメージですね。
あとは、シートの配列も今の我が家には理想的です。
とにかくじっとしていない幼児3人がチーンとテーブルの前後に座っているとは思えません。テレビがあれば全員そっちを向くでしょうし、「横になりたい」とごねる時もあるでしょう。
そうなると、サイドソファーがあり着席の自由度が高く、ダイネットのベッド展開も簡単で、フラットな場所も作りやすいコルドリーブスはやはり第一候補に入ってきます。
一番の懸念事項の「収納力」はどうか?検証してみた。
コルドリーブスは、広いダイネットがウリのリアエントランスモデルなので、後部に常設ベッドがありません。
このことはつまり、大きなカーゴスペース(荷室)がないことを意味します。よくある2段ベッドタイプだと、下段ベッドの下のスペースがカーゴルームになっています。
外からアクセスできるので、大きな荷物はそこに積む構造です。また、ベッド自体にも荷物を置けるので、寝具や手荷物はベッドに載せておくことができます。
コルドリーブスは広い居住空間と引き換えに、この大きな積載力を犠牲にしているので、その他でカバーしなくてはなりません。
まずは、外部収納。計3つありますが、1つはゴミ用みたいなので、実質2つ。
まず車体左側。こちらに大きなFRPの収納庫があります。横の長さは120cmくらい、奥行きは40cmくらいあります。
FRPなので汚れには強そうですが、大きさも形も微妙なので、ちょっと使いにくそうな印象です。
続いて、車体右側。こちらも比較的大きな収納庫があります。サイドソファーの下にあたるので車内からもアクセスできます。
中にFFヒーターの配管が通っているので工夫は必要ですが、150cmくらいはあったのでメインの収納になりそうです。
あと、外からアクセスできるのは、マルチルームとシンク下の収納です。シンク下は、予備の水タンクか、調理器具をおくことになるでしょうから、その他荷物を積むスペースにはなりません。
マルチルームは結構広いので、ポータブルトイレを置いたとしても、荷物は入りそうな感じはします。
スノボの板なんかはどうしてもここにしか入りそうにないので、いろいろ工夫が必要になりそうです。
続いて室内。車に常設となる寝具は、バンクベッドに押し込むことになるので、コンパクトになるものを選ぶ必要がありそうです。
あとは、吊り戸棚やキッチン周りの収納には着替え類やいつも使うものを常時置いておくことになるでしょう。結構数が多いので、まぁ大丈夫そうです。
自由に使えそうなのは、冷蔵庫の下の戸棚、電子レンジ下のスペース。そこそこ大きなスペースなので旅行バッグも入りそう。
床下収納もありました。あとサードシート下に大きめのスペース(オプションで64L大型給水タンクが入る場所)もありましたが、使い勝手はいまいちでしょう。
まとめると、いろいろ工夫しなくてはいけませんが、今乗っているセレナよりは収納力は高そうです。
また、防水となっている箇所が多いので、釣りやスノーボードなど、車内に置くのを躊躇しそうなものでも気軽に収納できるのはポイントが高いです。
デュアルソース・エアコンシステムが使える!エアコン周りの疑問も解決!
バンテックのキャブコンの売りのひとつに「デュアルソース・エアコンシステム」があります。
エンジンをかけると発電した電気をそのままエアコンに回すシステムです。
正確には、バッテリーからの電装系へのケーブルが太かったり、バッテリーの保護機構などトータルでのシステムのことを指しますが、走行中バッテリーのことを気にせず、エアコンが使えるものという解釈でOKです。
しかし、バンテックの冊子やホームページでは、コルドリーブスはこのシステム搭載の対象車種となっていませんしオプションの表にも書いていません。
コルドリーブスには家庭用エアコンが標準装備されていて、リアクーラー(走行中)のオプション設定がないにも関わらずです。
そのあたりのことを営業さんとメカニックの方に聞いてみると、オプションでトリプルバッテリーとインバーター・バッテリー残量計をつけると、「デュアルソース・エアコンシステム」と全く同じになるということでした。
どうして、冊子やHP・オプション表がそんな表記になっているかはわからないとのことでしたが、間違いなく走行中にエアコンは使えるということなので、一安心。
ただ、エアコンのつけ始めなど消費電力MAXの時は、エンジンからの発電量では間に合わず、サブバッテリーの電力を持ち出すことがあると思うとのことなので、注意が必要です。
バンテックは比較的ホームページや資料が見やすくて綺麗なので、この点に関しても、今後ぜひ改善してわかりやすくしていただきたいです。
まとめ。コルドリーブスのメリット・デメリット
最後に私なりのメリットとデメリットをまとめてみます。もちろん、使用環境が違うとメリットがデメリットになることもあるかと思います。あくまで私の観点からです。
メリット
・エントランスのFRP土間
子供が大挙して押し寄せても靴の脱ぎ履きを妨げない包容力の高さ&マルチルームまで、靴を脱がずにアクセスできる利便性の高さ。
・ダイネットが広い
コルドリーブスの売りそのものですが、やはり広く開放感があります。一番初めに見たときは「そうでもないかな」という印象でしたが、バンクベッドが下りていたため。見学する機会があれば、ぜひバンクベッドを畳んでみてください。
・マルチルームも広め
トイレを設置しても、工夫すれば荷物が置けそうな形状と広さ
・シートアレンジが簡単
ダイネットをフルフラットにするまでの動作が楽。平らな部分を作りやすいので子供が寝てしまった時も(後部常設ベッドほどではないにせよ)対応できそう。
・ルームエアコンが使いやすい&標準装備
ルームエアコンの配置がいい。あとコルドバンクスはオプションなのに対してコルドリーブスは標準装備なので購入価格が抑えられる点もGood!
・給水・排水のために車内に移動する必要がない
マンション住まいの人には大きなデメリットとなるかもしれませんが、私にとっては給水も排水も車外で解決する機構は使い勝手が良さそう。狭い車内に重いポリタンクを持って移動するのはしんどそうなので。
・車幅が比較的細い
横幅が1980mmと、カムロードベースのキャブコンの中でも比較的細い。駐車場スペースに自転車も停めている我が家では、少しでも細い方が助かります。
デメリット
・絶対的な荷物の収容力が低い
工夫次第で、なんとかなりそうなものの、やはりコルドバンクスなどリア常設ベッド仕様のものと比べると収納は少ないです。この辺は広いダイネットとトレードオフなので仕方がないでしょう。
・子供が寝るには100%ベッド展開が必要
コルドリーブスはバンクベッドがツインの仕様になっていて、中央にスペースがあります。なので、小さな子供は寝かせられません。ダイネットの一部または全部をベッド展開する必要があります。
以上です。
デメリットは仕様によるものなので、やはりレイアウト違いのコルドバンクスも気になります。
次回はコルドバンクスのレポートを書いてみたいと思います。
enjoy!
おまけ