どうもばんぞうです。
セットアッパー125S-DR。大阪湾界隈の朝マズメで見ない日はないと言っても過言ではない怪物ミノーです。巻くだけで釣れるので人気も出るはずです。
でも、釣れないと・・・
とか色々疑問もわいてきます。
そこで、セットアッパーの動きや使い方を詳しく説明したいと思います。
疑問はどんどんつぶして釣り場に出かけてください。
※文中のセットアッパーは特に断りがなければすべて125S-DRを指します。
セットアッパー125S-DRの動きついて
まず、このルアーの動きや仕組みについて説明します。
など知っておくと、ルアーの使い方がイメージしやすいと思います。
ただ巻きでレンジキープできる仕組み
セットアッパーの圧倒的強さのひとつが、巻くだけで水面下2メートルを引いてこれることです。
でも、ミノーをあまり使ったことがない人は、なぜそうなるのかわからないと思います(僕も理解不能でした)
理屈がわかればカンタンです。説明します。
1.巻けば沈む
リールを巻くと、大きなリップが水が噛み、下押しする水流が発生するため沈みます。
2.ラインの抵抗で浮き上がる
巻けば沈むのなら、ただ巻きでどんどん沈下していくはずです。
でもそうならないのは、ラインの抵抗(引っ張る力)のおかげです。
レンジキープの仕組みをざっと説明するとこんな感じです。
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- STEP1リールを巻く
キャスト後、リールを巻きはじめるとセットアッパーは沈下する
- STEP2ラインの角度が立つ
セットアッパーが沈下することで、ラインの角度が立ってくる
- STEP3上向きの力がかかる
ライン角度が立つと上向きに引かれる力が増えてくる
- STEP4レンジキープ
沈もうとする動き(リップによる水流)と上向きに引かれる動き(ラインの角度)が相殺され一定のレンジをキープする。それが最大2メートル
「セットアッパーが沈まない」という声の多くは、足場の高い堤防などでラインの角度がつきすぎています。
沈めるためには、竿先を海面に近づけると良いでしょう。
巻きスピードとチドリアクション
リトリーブスピードは遅くても早くてもきちんと泳いでくれます
水面から飛び出さなければ、基本的に動きが破綻することはないので、安心して好きな速さで巻いてください。
ゆっくり巻けば、細かめのウォブリング(左右のブリブリした動き)、早く巻くほど大きめのウォブリングになります。
基本的には、朝マズメの青物は早めの方がいいですが、スローリトリーブにしか反応しないこともあります。
色々試してみましょう。
そして、もうひとつこのルアーの強さが、「チドリアクション」です。
セットアッパーは巻いてるだけでも、潮流の変化にあたったり、中の重りが固定されたり外れたりで、不規則に姿勢をくずします。
これがバイトのチャンスとなります。
セットアッパー125S-DRの効果的な使い方について
青物を釣るうえでセットアッパーの使い方のポイントをまとめてみます。
着水直後に動作させる
キャスト時必ずフェザリング(サミング)して、糸ふけを出さないようにして、着水と同時に巻き始めるのが大事です。
水面でただよう時間を限りなく短くすることで見切られにくくします。
応用編として、着水してすぐ大きなロッドアクションを入れるのもアリです。グンっ沈下させて周囲の魚にアピールしできるので効果的です。
ただ巻きでもただ巻かない
ただ巻きというと、何も考えずにリールを巻いてしまいがちですが、集中力を維持して巻くことが大事です。
たとえば、リトリーブスピード。
早い・遅いを何となく繰り返していては、反応の良いスピードがぼやけてしまいます。
貴重なアタリを釣果につなげるために、今巻いてるスピードくらいは意識しましょう。
あとは、潮の流れや変化(重い・軽いで伝わる)も大事な情報です。
アクションは基本的に不要
意図的にアクションをつけることもありますが、ただ巻くだけで事足りるように設計されているので、素直に巻きましょう。
竿を大きく横にサビいたり、ジャークさせる必要はありません。
ただ、巻いている中でスピードを変えたり、一瞬ストップを入れたりという緩急は有効な場合が多いです。
一定速度で反応がない場合は、試してみましょう。
セットアッパー125S-DRを青物仕様にカスタム
ノーマル状態のセットアッパー125S-DRはシーバスの小さいアタリも掛けるよう小さく・細いフック(ST-46 #6)がついています。
青物を掛けると伸びたり・折れたりする可能性が出てきます。
ファイトが上手なアングラーなら取れるかもしれませんが、初心者ほど強引なやり取りにも耐えられるようフックを交換しておく方が良いかもしれません。
針の大きさはそのままで太めのフックに変えたり
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または、パワー優先の#2のフックの2本針仕様。というカスタムがスタンダードな気がします。
ちなみに、僕は2本針仕様。こちらのがまかつフックを使っています。
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元の#6と比べるとかなりサイズが上がります。

最近は、土肥富(マルト)の「R72TR」の2号も使っています。フック1本あたりの値段ががまかつの半値以下なので助かります。
マルトのフックについてはこちらで詳しく紹介しています。
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フックを大きくすると泳ぎは多少悪くなっていますが、比較的早めに巻くことが多いので致命的な影響にはなっていないと思っています。
このあたりの選択は泳ぎを重視するか、ヒット後のやり取りのしやすさを重視するかで変わってきます。
今だと、LH(ランカーハンター)仕様の2本針セットアッパーが売っているので、青物用ならそれを選ぶのも良いかもしれません。
参考にしてください。
enjoy!