どうも、ばんぞうです。
今日はキャンピングカーを買うときのお金の話です。
あなたは現金一括で支払いますか?ローンを組みますか?
「ローン破綻」「年収○○円のローンが危ない!」「自爆ローン」など巷では恐ろしいキーワードでローンの危険性が囁かれているので、怖いイメージをお持ちの方が多いと思います。
でも、本当にそうでしょうか?
実は私は一概にそうといえないと思っています。
今回は自分の体験談も含めて、ちょっとデリケートなお金の話に切り込みたいと思います。
キャッシュorローンどちらがお得!?
現金で買うのとローンで買うのどちらが得でしょう?
「そんなこと、言うまでもないわ!」という声が聞こえてきそうです。
もちろん、現金で払えば無駄な金利を負担することはありません。普通に考えればこちらが得です。
銀行系ローンを比較しまくって、借りる人の属性(評価)も良く、金利を押さえに押さえることに成功したとしても、2018年2月現在、年利1.3%が限界です(千葉銀行)。
キャンピングカーの購入代金800万円を10年ローンで購入したとしても支払総額は、約854万円。
50万円以上も損をします。
実際はここまで低い金利で借りられる人はごく一部なので、もう少し一般的な線2.5%まで引き上げてみましょう。
支払総額は、約905万円。105万円も損をします。このケースでは月々の返済額は75,415円です。ちょっとキツイですね。
そこで返済期間を15年まで伸ばしてみましょう。これで月々53,343円、少し現実的な金額になりますね。
でも、返済期間をのばしているので、その分返済額は多くなります。総支払額は約960万円。現金支払いと比べて160万円も損をするのです。
キャンピングカービルダー提携の年利3.9%のローンの場合だと・・・
計算するのはやめておきましょう。
キャンピングカーの場合、「高額×長期」になりがちなので、金利のダメージは大きくなります。ローンを組む際には可能な限り、低い金利で組むことをおすすめします。
やっぱり、答えはでましたね。ローンは損、現金が得。
でも、
でも、
でも、
一概にそうとは言えません。私も現にローンを組んで購入しています。
なぜでしょう。
ローンを組んだ方が得になるケースが存在する!?
前節でお話した通り、ローンを組むと大きな金利負担がのしかかるので損得でいうと損です。これは揺るぎません。
手元にキャッシュがない場合は、借りざるを得ませんので金銭的な損を取ることは仕方がありません。
その分、早くに充実したキャンピングカー生活が送れるので、精神的には得といえます。
あ、ちょっと待ってください。私が言うローンを組んで得するケースというのはそういうことではありません。
ローンを組むと、車の購入時に大きな現金が手に入り(借りられ)ます。これが大きいのです。手元のお金を減らすことがないからです。
少し、モデルケースを上げてみましょう。
・800万円のキャンピングカー(キャブコン)を新車で購入
・預金は800万円持っている
この人が現金で代金を支払った場合、
「預金が0円になる」+「キャンピングカーが手に入る」
ですね。
もし、この人がローンを組んで代金を支払った場合、
「預金800万円」+「借金800万円」+「キャンピングカーが手に入る」
となります。
月々の返済は発生しますが、手元にお金は残ったままです。借りたローンの金利は2.5%としましょう(これだけお金のある人ならもう少しいい条件で借りられるはずですが)
返済期間が15年ならば、前節で計算した通り、総支払額は約960万円です。15年で預金は底をつき160万円の借金返済を強いられてしまいます。
がしかし、本題はここから。
この人が800万円を資産運用したらどうでしょうか?
仮に年利5%で複利運用すれば、15年後には約1,663万円になっています。
銀行預金しかしたことがない方には信じられないかもしれませんが、現実的にあり得る数字です。
お金をリスクにさらす(=元本保証されていない)からこそ得られるリターンです。
車代+ローン金利の960万円を支払っても、700万円以上残ります。
そう、得する条件は「ローン金利を上回る資産運用」をすることです。
いやはや、うさん臭くなってきましたね(笑)
私は、何もあなたに資産運用商品を売りつけようとしているわけではないのでご安心を。
日本人は「お金を借りること=悪」と考える人が多いのでそれに一石を投じたいだけです。
ローンに運用という手段を絡めることでいろんな返済プランが立てられます。
たとえば、手元の800万円のうち、半分の400万円は毎月の返済に充てる。そして残りの半分は毎月積み立て運用するパターン。
400万円を15年で割った22,222円を月々積み立てることができます。15年後にそのお金は約590万円になっています。
ローン金利で160万円マイナス、資産運用で190万円プラスなので、差し引き30万円が残る計算です。
このプランの目的は、運用でガッツリ儲けようというものではなく、キャンピングカー購入当初からずーッと現金を残すというところにあります。
急な入院、子供の学費、はたまたリストラまで、人生のアクシデントにも柔軟に対応できます。
少し話が複雑になってきましたのでまとめます。こうした資産運用を活用したうえで金銭的な損得を考えると、
・キャンピングカー購入資金がない人 ⇒ 損
だけど欲しければ借りざるを得ないので損も得もないような気がします。
・キャンピングカー購入資金がある、かつ十分な預貯金がある人 ⇒ 損
余剰資金で運用すれば良いので、お金を借りるメリットはありません。
・キャンピングカー購入資金が一部または全部あるが、それ以上の余裕はない人 ⇒ 得
ローン金利以上の運用益を上げることで得になります。
また、今は手持ちがなくても十分な収入があり、ローン返済と同額を運用に回せるという人もここに当てはまります。
複利の計算はインターネットで簡単にできますので、一度ご自身でプランしてみてください。
素人にローン金利を超える運用ができるの?
ここまでの話をまとめると、手元にある程度のお金がある場合で、ローン金利以上の資産運用ができれば、現金払いよりローンの方が得ということができます。
考え方を変えると低金利で運用原資を借りられるということです。
銀行に株を買いたいので年利2%でお金を貸してくれない?といっても絶対貸してくれませんから。
さて、肝心のローン金利以上の運用が素人にできるのかですが、これは十分可能です。
ちょっと長くなりすぎたので、詳細は次記事に書きますが、一般的に投資初心者の最適解といわれるアメリカの優良企業500社(S&P500)にまとめて投資するインデックスファンドだと、年利13%以上です。
これは銀行金利のようにあらかじめ決められているものではないので、マイナスになることもありますが、長い目で見ればこれくらい取れてきたという意味です。
ピンとこない方のために、別の例を出しましょう。
株とか投資信託とかじゃなくて、マンションを買ったとしたらどうでしょう?
東京近郊の800万円くらいの投資用ワンルームマンションなら、利回りは10%前後です。
数年前までなら、太陽光発電システムへの投資もアリだったでしょう。買い取り額固定でこちらも利回り10%前後でした。(買い取り額は年々下がってますので過去形です)
要は、初心者だからといって投資で必ず損をするわけではないということです。
小難しい金融知識が必須というわけでもありません。
必要なのは最低限の仕組みを理解すること。そして再現性のある手法をまねること。あと欲に負けないこと。この3点だけです。
次回はそのあたりを詳しくお話します。
enjoy!