どうも、ばんぞうです。
バンテック京都店でキャンピングカーのレンタルが始まりました。それも車種は、ばんぞうが第一候補に挙げているコルドリーブス。
これは行かねばなりません。早速、予約を入れてバンテックへ。
今回のレンタルで試してみたかったこと
試乗の延長のような感覚で借りたので、押さえたのは24時間ちょうど。
試してみたかったことは、次の4つ。
- 自宅の駐車場に置くことはできるのか?
- 荷物の積載量
- 移動時の乗り心地(特にダイネット部分)
- 居住時の使用感。きっちり眠れるか?
それを踏まえて、こんな旅程を組んでみました。
11:00〜バンテック京都店 出発
11:30〜自宅駐車場に駐車&荷物の積み込み
12:30〜自宅を出発。約100km先のキャンプ場へ
14:00〜キャンプ(BBQ)〜車中泊
9:00〜キャンプ場を出発。バンテック京都店へ
11:00 返却
ろくすっぽキャンプ(テント泊)もしたことないのに、キャンプ場を選んだのは、周りに(変な)人がいないことや電源を確保できるという安全面がまず一つ。
もう一つの理由は、コルドリーブスの積載性が心配だったため、荷物の感覚をつかむため道具がいっぱい必要な事をしてみたかったためです。
行き先に選んだのは、兵庫県丹波市の「森のひととき」
自宅からもバンテックからも100km前後と良い距離なのと、高速道路と一般道(山間部)のバランスが良いと思ったためです。
まぁ実際行ってみると、山道はほとんどなかったわけですが。
それに、お風呂やトイレ完備で、足りないものは売店で購入orレンタルできるといういわゆる高規格キャンプ場で初心者にもやさしい施設です。
キャブコンは自宅の駐車場に入るのか?
まずは、最初のテストです。はたして自宅の駐車場にピタッと収まるのか?
駐車場には、15メートルほどバックして入る必要があります。加えて2回のベランダ部分が大きく張り出しているつくりなので、コルドリーブスの高さも気になります。
このレンタカーはバックギアを入れるとナビにもカメラの映像が出るので、すごく視認性は良いのですが、車外で、妻に後ろと上を見てもらいかなり慎重に駐車。
バッチリ入ります。妻のストップが早すぎて随分前の方で止まりましたが、後ろの壁面ギリギリまで止めると、車の前に1メートルほどの余裕ができそうです。
相当な圧迫感がありますが合格点です。まぁ窓全面が影になるので、リビングの日当たりは絶望的になりますね・・・
コルドリーブスの積載性は意外なほど高い!?
次に、荷物の積み込みです。
家族5人分の着替え&子供たちの就寝用防寒着・毛布5枚・外用チェア5脚・折り畳みテーブル・焚火台(BBQグリル兼用)・火起こし器・食器&調理器具・大量の食糧・加湿器(家庭用100V)・小型スピーカー・炊飯器・各自の荷物。
これだけ積んでもまだ余裕があります。全部ムリなく収納位置に収まりましたし、まだマルチルームや床下収納など使っていないところもあります。
バンクベッドも想像以上にものを載せるスペースがあり、5人分の寝具も大丈夫そうです。
工夫すれば、思った以上に積めそうという印象。子供たちが大きくなって5人分のスノーボードとかなると厳しいかもしれませんが、今の我が家には必要十分。
乗り心地は・・・想定を大きく超える結果に
いよいよ出発。
「夢を乗せて〜走る〜車道〜」サザンオールスターズの希望の轍をBGMにリーブスは颯爽と走り出します。
というのは私の脳内の話。
実際は何度も左右と上を確認しながら、ドン亀のようなスタートです。やっぱり慣れるまではコワい。
BGMも私以外の家族4人があいみょんで盛り上がっています。キャブコンって運転手の隔離感がすごいんですね・・・
早速、高速道路に入ります。とりあえず、安全速度であるらしい80km/hで巡行します。
話には聞いていましたが、大型トラックに抜かれる時の押し出される感じも想像以上。油断しているとブンっと持っていかれて車線をはみ出すのでかなり危ないです。
あと、かなり地面の凹凸を拾っているようで、後ろのキャビンで家具がガタガタとけたたましい音を立てています。
縦にも横にも揺れて、背が高いからその揺れもしばらく続きます。
車に弱い妻は、酔いそうだからと早々に眠ることになりました。山道じゃないですよ、普通の高速道路をまっすぐ走っているだけです。
幸い、子供たちは3人とも車酔いしたことがないのでケロッとしていますが、ここまで乗り心地が悪いとは想定外でした・・・
800万円もだしてこの乗り心地とは。正直、購入意欲がどんどん小さくなっていきました。
5人家族でのコルドリーブスの使い勝手(居住性)は?
ようやく目的地のキャンプ場につきました。大き目のサイトを予約していたので駐車に苦労はしませんでした。
ただ、縦にも横にも微妙に傾斜がついていて、きちんと水平にはなりませんでした。これは誤算です。
ともあれ、微々たるものなので気にせず行きます。
子供たちをパン作りのイベントに参加させ、私はバーベキューの用意をします。
荷物の収納場所が複数あり、それぞれ分類して積めるので、ミニバンに比べると準備はめちゃ楽です。
タープやチェアの上の食材を一旦、横に避けて・・・とかいうのがありませんから。
冷蔵庫・炊飯器。家と遜色ないレベルで利用できるので最高です。
ウチの子供たちは牛乳をめちゅくちゃ飲むので、いつも出先で入手に困りますが、今回は心配無用。バッチリ2本ストックしてあります。90リットルの冷蔵庫は最高です!
ガスコンロの使い方を事前にしっかり聞いておかなかったので、火をつけるのに手間取りましたが、めちゃくちゃ役立ちました。
そう、何を隠そうライターの類を忘れてきたので、こいつがなければ、炭に火が着けられなかったのです。
ちなみに、ランタンも忘れたので急遽レンタルしました。・・・何やってんだかオレ。
こんなに素人キャンパーなのに、快適にキャンプができるというのは、やはりキャンピングカーの居住性が高い証拠ですね。
食後のまったりタイムも、ダイネットが広いのでくつろげます。
車から出ずに歯磨きまでできるのですから、快適そのもの。
そして、就寝。今回はあえて敷布団などは用意せず、車のクッションだけで寝れるか試したかったので毛布だけでトライ。
FFヒーターのおかげで寒さはないものの、やっぱりもう少しきちんとした寝具はいるかなという感じでした。
総じて、居住性はOK。こなれてくるとどんどん快適にできそうです。
実際に使うまで気づかなかった意外な落とし穴-その1
コルドリーブスが我が家にとって一番いいのではと考えていたのは、エントランスのFRP土間の存在です。
幼児3名なので靴を脱ぐスペースが広いというのは助かります。使ってみても入り口で混雑することはなく、靴の脱ぎ履きはスムーズでした。
ただ・・・
FRP土間自体が汚れることは想定していませんでした。当日のコンディション(かなりのぬかるみ)も相まって土間はドロドロに。
外から中への移動は確かに便利。でも、車内でのダイネットからキッチンへの移動は大変。泥だらけの土間を通る必要があるからです。
また、土間と居住空間の段差が小さいので、泥の一部がダイネットに侵入してきます。
このあたりは、土間内で仕切りをつけるなど使い方を工夫する必要があるでしょう。
実際に使うまで気づかなかった意外な落とし穴-その2
コルドリーブスのバンクベッドは、他のキャブコンと違いシングル2つのツインタイプ。真ん中に隙間があります。
梯子なしで上り下りできる仕様なので、便利でいいなぁと思っていました。もちろん、子供を寝かせるのは危ないので大人用にと考えていました。
そこで、今回は妻がバンクベッドに寝たのですが、「恐い」ということでバンク先端で横向きに寝ていました。
慣れもあるかもしれませんが、我が家ではダブルタイプのベッドが向いているのかもしれません。
まとめ-コルドリーブスはどうだっだのか
今回、実際家族を乗せてみて、事前に考えていたことと違うことも出てきました。各項目ごとにまとめて見ました。
大きさ
やはり、見た目通り大きく感じます。ただ、自宅駐車場にはきっちり入ることは確認できたので、大きさが問題になることはないでしょう。
大きさの割に小回りが利くので細い路地でも大丈夫ですが、慣れない高さに神経を使います。張り出したカーブミラーや道路標識に当たらないか気になりました。
結論:ほぼ想像通り。慣れれば大丈夫そう。
走り
ディーゼルエンジンだったので、一般道でも高速でも問題なし。高速の合流もスムーズ。追い越しもできました。ちなみに、販売店の人の話だとガソリン車だと粘りがないので、追い越しは厳しいそうです。
エンジンのパワーは必要十分ですが、速度を出した時の怖さは想像以上。100km/h巡航でもかなりの揺れと振られがあり、橋やトンネルの出口のたびに緊張が走ります。
結論:ディーゼル必須という考えですが、ここまで安定性がないのならゆっくり走るのを前提にガソリンエンジンでも良いかも。
乗り心地
運転席はまんまトラックという感じ。褒められたものではありませんが、想像通り。
問題は、後部座席(ダイネット)です。突き上げ、横揺れがひどく、乗っていた妻が恐怖をおぼえるほど。まさにずっと続く地震のようとのことです。
結論:最悪。足回りの強化で随分マシになるとのことですが、ファーストインプレッションがこれなので、妻はキャブコンにかなり後ろ向きな感情を持ちました。
レイアウト
ダイネットの広さは良かったです。子供達も存分にくつろいでいました。ただ、朝子供達を起こしてベッドをダイネットに展開し直す必要があるので、大人だけでコーヒーというわけにはいきません。
それほど不便というわけではありませんが、センターエントランスのレイアウトも試してみたいところです。
結論:リアエントランス一択と思っていたレイアウトも再考の余地あり。
総評
百聞は一見にしかず、また百見も一行には如ません。良い点もたくさんありましたが、悪い点も見えてきました。ほぼコルドリーブスで固まっていたキャンピングカー選びも、振り出しに戻った感じです。
乗り心地のことを考えるとバンコンも視野に入れたり、キャブコンのみ所有という線も消えそうなので、自宅駐車場の入れやすい大きさという制限をなくしてもOKかもしれません。
より使い方を煮詰めて、決めていきたいと思います。
先日、惜しいところで逃した中古車も今となっては良かったのではと感じます。もし、何も体験せずに購入してこれならきっと後悔していたでしょう。
「こんなもの」と分かって買うのと、買ってから「こんなんだったのか」となるのは全然違いますから。
皆さんも、目当ての車種があれば、ぜひレンタルしてみることをお勧めします。数万円の出費でその後の後悔を防げるのですから。
enjoy!