どうも、ばんぞうです。
今日はいま流行りのバンライフ、キャンピングカーで生活することについてお話しようと思います。
キャンピングカーで日本中旅しながら、生活するのって楽しそうだけど、実際はどうなんだろうか?
家を持つ(借りる)より低コストで生活できるんだろうか?
みたいな疑問に、キャンピングカー所有者の体験を通して回答してみたいと思います。あなたのイメージが鮮明になれば幸いです。
あと記事タイトルのとおり、「リスク」をメインに話を進めます。
ですので、バンライフ推しの人とは基本的に違う視点の意見になります。
素敵なバンライフ以外、みたくない(知りたくない)という人はそっと画面を閉じてください。
キャンピングカーで生活する上で発生するリスク3選
安全性が確保できない
キャンピングカーで生活するとなると、道の駅や高速道のSA・PAなどで寝ることも多くなると思います。
私もキャンピングカーで車中泊する際は、よく利用しますが、ぶっちゃけちょっと怖いです。
地元の走り屋とかヤンキーみたいなのが溜まっているときもありますし、駐車場内を徘徊しているオジサンも見かけたことがあります。
いつ変なヤツが車のドアを開けてくるかわからないので、我が家では絶対に窓は完全目隠しの上、内側からドアロックしています。
恐怖は慣れの問題かもしれませんが、毎日寝るとなるとやはり安全上のリスクは高くなるでしょう。
コストがかかる
家賃・固定費がない分、生活コストが下がるという意見もありますが、ちょっと無理があります。
だって、
都市ガス(プロパンガス)⇒ カセットガス
水洗トイレ ⇒ ポータブルトイレ(要 洗浄液)
お風呂 ⇒ 銭湯・コインシャワー
になるわけです。どう考えても割高です。
食事だって外食や中食(テイクアウト)が増えるでしょう。
「でも、家賃がかからないじゃないか」と言われれば、たしかにその通りです。
ただ、キャンピングカーで生活する以上、一箇所でじっとしているわけではありません。
移動のためのガソリン代が家賃に相当するのではないでしょうか。
ちなみにキャンピングカーの燃費はめちゃくちゃ悪いです。私の車(ハイエース3型)は一般道だと軽くリッター5km台を叩き出してくれます。
ガソリンがリッター140円とすると、1日たった50km(月間1,500km)移動しただけで、ガソリン代は約4万円。
加えて、車の維持費(保険・整備/車検・税金)はしっかりかかります。
また、キャンピングカーをローンで買っていれば、毎月の返済も発生します。そして、走行距離がかさむ分リセールバリューの低下は避けられません。
まぁこの辺りは、普通の家+車でも変わりませんね。
どうでしょう。
キャンピングカーで生活するうえで、コスト的なメリットってあまりないんです。
ネットやyoutubeなどの生活コストが下がったという意見は単に、普通の家での生活よりレベルを下げているに過ぎないのです。
お風呂は3日に1回、食費は1食300円、移動距離はなるべく少なめに・・・
こんな生活コストを無理に切り詰めたバンライフだったとしたら楽しいでしょうか?
マナー・社会的信用の問題
日本では、車で生活するということに対する風当たりは強いです。
道の駅での車中泊もグレーといえばグレーですし。仮眠と宿泊の線引きが難しいところです。
キャンピングカーでの「生活」となると、必然的に連泊することとなります。たとえ毎日どこか別の道の駅に移動していたとしても、「仮眠のため」とされている施設のスペースを占有し続けることに変わりありません。
「マナーが・・・」「インフラただのり」みたいな批判は避けて通れないでしょう。
社会問題となっている「車上生活者」とひとくくりにされ問題視されることもあるでしょう。
登記上の住所があったとしても、バンライファーは実質住所不定です。
仕事の面でも(よほど特殊な状況を除いて)不利になるでしょう。
私も仕事柄、デザイナーさんやライターさんに依頼することもありますが、きちんとした案件ほど、クリエイターのバックを確認します。
要は、こんな優先順位で発注先を探します。
企業(規模中〜大)> 企業(零細)> 個人(フリーランス)
なぜか?それはプロジェクトが頓挫する可能性を減らすためです。
そこそこの規模があるデザインオフィスなら、もし何かあっても組織内の誰かがプロジェクトを遂行するでしょう。
でも、フリーランスの方だと「病気になった」「子供(親の介護)の都合で」など本人がアウトになれば、プロジェクトはストップします。
さらに、バンライフの人なら住所不定というマイナス属性がつくのです。並のスキルの人には、まず仕事を頼みません。
あくまで、これはウチのスタンスなので他社も全てそうではないと思いますが、基本的に会社は不要のリスクは取りません。
結局のところ・・・
個人的意見は「メリットがないからやめとけ」です。
バンライファーに恨みがあるわけではありませんが、個人的に最近メディアとかでも持ち上げられて、「すばらしい生き方」一色みたいな風潮に違和感をおぼえるわけです。
そもそもバンライフにまつわる人の活動もビジネス感が出まくっています。注目を集めないと商売にならないのはわかりますが・・・
ああいうのを見て、憧れだけで初めて後悔する若者が続出するんじゃあないか、と勝手に心配しています。
まぁ、こういう意見や現実もあると知ったうえで、考えてみて欲しいと思います。
普通の家に定住してても、キャンピングカーでいろんなところに行くのは楽しいですよ!
enjoy!