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針先が鈍くなったフックを研いで再利用してもいい?

釣具メンテ・カスタム

どうも、ばんぞうです。

釣りをしていて鈍ってしまった針どうしていますか?

もちろん、ズバッと交換してしまうのがベストです。

安くて高性能なフックもありますし。
↓↓↓

では・・・フックシャープナーで砥いで使うのはダメなのでしょうか?

釣果が落ちてしまうのでしょうか?

今回は針先(フックポイント)を研ぐことについて掘り下げたいと思います。

ばんぞう
ばんぞう

この記事の執筆者です。

  • ブログ歴:6年
  • 好きなジャンル:ショアジギ・ジギング
  • メインフィールド:大阪・福井
  • 釣行:年間50回前後

サビキから自ら出船しての釣りまで広く活動しています。

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釣り用フックは砥いではいけない!?

釣り針を砥ぐというと・・・

  • 化学研磨しているから砥石で研げない
  • 新品と同じ鋭さにはもどらない(からダメ)

みたいな話が出てきますが、ウソです。

釣具屋の店員さんもこういうこと言うから、戸惑う人も出てくるんですね。

化学研磨していようと研げますし、新品以上の鋭さを手砥ぎで出すことも可能です。

単純に針は先端を細く鋭くすれば刺さります。←物理

化学研磨か手砥ぎか、みたいな手段は刺さりやすさと関係ありません。

実際、僕もフックシャープナーで研いだ針で何匹も魚を釣っています。

研いだフックでは釣れないということはないので、まずはご安心を。

フックを自分で研ぐことのデメリットは?

フックの鋭さは研ぐことで復活できます。

かといって新品の状態に戻るわけではなく、デメリット(新品より劣る点)も多々あります。

たとえば・・・

サビに弱くなる

表面処理がはがれてしまうので、どうしてもサビやすくなります。

海水で使う場合には注意が必要です。

強度が落ちる

「研ぐ=削る」なので、原理的には強度は落ちます。(ほんの少しですが…)

研ぐときの摩擦熱で強度が・・・

という意見もネットに出ていましたが、常識的に考えてフックシャープナーでシュッシュッとやるだけで、鉄が変性するほどの熱は発生しません。

すべりが悪くなる

目の粗いヤスリで研磨するので、表面にキズというか凹凸は出てしまいます。

新品のツルツルに仕上げられた表面より、針が刺さったときの滑りは悪くなります。

とはいえ、実用上大した抵抗にならず、荒目で研いだ針でも十分フッキングします。

耐久性が落ちる

厳密に比べたわけじゃないので、正確ではないかもしれませんが、耐久性の低下はあると思います。

体感的に、自分で研いで再利用したフックは、次に鈍るまでの時間が短いです。

ミスる

自分(素人)が研ぐのですから、ミスることもあるでしょう。

ピンピンのつもりが、実はそれほど尖っていなかったとか、削りすぎて先端の強度が落ちたとか

などが考えられます。

フックはどうやって研ぐとビシッと尖るの?

フックシャープナー(ダイヤモンドやすり)を使った研ぎ方と、耐水ペーパーを使った研ぎ方の2種類をご紹介します。

あと、おまけで100均製品についてもお話します。

フックシャープナーでの研ぎ方

基本的に針先(フックポイント)からベンド(曲がり)に向かって研いでいきます。

逆の説明をしている人もいますが、バリが出てしまうのでおすすめしません。

溝が切ってあるフックシャープナーなら、溝に沿って研磨すればOKです。

溝がないものでやる場合は2方向から研ぐと尖りやすいです。

研磨前:円錐 → 研磨後:三角錐っぽい形 にするみたいなイメージです。

また、荒目→細目と仕上げるのが理想ですが、めんどうならば荒目でだけでも良いと思います。

耐水ペーパーでの研ぎ方

600番とか800番の耐水ペーパーを用意して、フックポイントに沿って研いでいきます。

前項のフックシャープナーは、針に対して縦に動かしますが、こちらは横に動かすイメージです。

下の動画でがまかつの方が丁寧に説明しています。

ダイソー(100均)製品について

専用のフックシャープナーがすぐ手に入らないときは、ダイソー製品でも代用できます。

工具売り場のダイヤモンドヤスリや、園芸売り場の鎌研ぎ(ダイヤモンドシャープナー)です。

個人的に使いやすいと思うのは、鎌研ぎの方です。

ダイヤモンドヤスリに比べて目が細かく綺麗に仕上がる気がします。

ただ、携行性は悪いので基本家用です。

ダイヤモンドヤスリはコンパクトなので、タックルボックスにひとつ忍ばせておくと便利です。

研いだフックのコーティング方法は?

研いだフックを防錆したい!

せっかく研いだ釣針(フック)を上手にコーティングするにはどうすれば良いでしょうか。

僕が試したり思案した方法の話をいくつか・・・

ウレタン樹脂どぶ漬け

ルアーではメジャーな方法ですが、フックにあまり分厚い被膜を作ると、刺さりが悪くなってしまう可能性があります。

クリア塗料

これもウレタン樹脂と同様、素人が塗膜の厚みを調整するのが、事実上困難です。

研いだメリットをつぶしてしまいかねません。

クレ5-56等

油脂も防さび効果はありますが、釣り針に使うには被膜に耐久力がなく一時しのぎにしかなりません。

臭いもクサいし。

マジック(マッキー等)

コーティング効果は微弱。あってないようなものかもしれませんが、失敗しにくいです。

今、僕がやっているのもこれ。

コーティングというよりは、研いだフックポイントに色を付ける意味合いでやってます。

フックポイント管理に便利です。

結論をいうと、効果的なコーティング・表面処理は家庭ではやるのは難しいと思います。

もし、他に試せそうなものがあれば教えてください。

適切なフックの交換時期は?

フックは研いで使えます。ではベストな交換時期はいつでしょう?

釣果にこだわるのなら、鈍ったらすぐ新品に替えていくのが最も効率的です。

一方、経済性を優先するなら、フックの鋼材(鉄)が細くならない限りは何度でも研いで使うのが良いでしょう。

どちらも正しい・間違ってるはないと思います。

つまり、適正な交換時期は人(スタンス・方針)によるということです。

それでは、あまりにボヤっとしすぎなので、僕個人の事例を出します。

僕は、基本新品交換派です。

ここまで研いで大丈夫という話を延々としてきたので「何でやねん!研げよ!」と言いたいのはわかります。

でも、研ぐより替える方が圧倒的に早いです。

休日(サラリーマン)アングラーはお金もさることながら、時間も貴重なんです。

もちろん、釣行後時間があれば自分で研ぐこともあります。

それでも、同じフックポイントは2回以上は研がないことが多いです。

1回研いだところはマジック塗って、そこが再度鈍ったら交換みたいな感じです。

新品の信頼度と経済性を考えると、そこが僕の中のボーダーラインという気がするからです。

どうでしょう。もちろん、これは僕の考え方であって、皆さんにとっての正解ではありません。

ネットの意見やこうあるべきに囚われず、自分の思う通りやれば良いと思いますよ。

enjoy!

おまけ:化学研磨って何?どうやるの?

最後におまけとして化学研磨について色々調べたのでお話します。

研磨とはいうものの、実際ゴシゴシ磨くわけではありません。

分かりやすく言うと、酸みたいな溶解液に針を漬けて、針表面の微細な出っ張りを溶かす処理です。

かなり表面がツルツルになるので、その後のメッキや表面加工の精度が違ってくるそうです。

化学研磨をする業者さん発信の情報を見る限り、原理的に針が固くなったり強くなったりということはなさそうです。

また、針先が尖るというのも、なかなか誤解を生む表現のような気がします。

針先にあるミクロなギザギザ等がなくなれば、より尖った(鋭くなった)と言えなくもないですが、もともと鈍っている針先を鋭くすることは化学研磨だけではできません。

どうぞご参考に。