アキレスゴムボート FMR-505(Kuroobi)のインプレ

ゴムボート

どうも、ばんぞうです。

今日はアキレスのゴムボート FMR-505 のインプレです。

ゴムボ初心者がいきなり玄人向けの船を買うとどうなるか?

メーカーサイトの情報だけじゃわからないことをお伝えします

  • これからゴムボートを買いたい
  • ゴムボートの機種で迷っている

という人の参考になればと思います。

ちなみに、積んでるエンジンはマーキュリーの2スト9.8馬力です。

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FMR-505の組み立てってどのくらい大変?

アキレスFMR-505は底板艇。

はじめて組み立てると「これ無理かも」と思うくらい大変です。

準備スタートしてふくらますまで2時間くらい掛かり、絶望しましたww

コツを掴めば相当短縮できますので、何回か組み立てる練習をすれば何とかなります。

組み立て方はこの動画が参考になりますよ。

難しいのが、エアーキール(のバルブ)の位置。

2番の板に開いてる穴から見えるのが正解ですが、ミスると板の下に隠れてしまいます。

常にキールはセンターに来るように気をつけましょう。気持ち左に寄せる方が合いやすいです。

あと、手間取るのがストリンガー(バテン)の取付け。

底板が波打ってるとはまりにくいので、しっかり3から5番の板をまっすぐにするのがコツです。

それでも、入れにくい場合はオールを船底にかますなどして、少し浮かせるとはめやすいです。

船体重量48kgってどんな感じ?

FMR-505は、本体重量33kg+底板15kg=船体重量48kg。

これに座板やオールなど付属品合わせた総重量が56kg

ゴムボートの中では重い部類に入ります。

これにエンジン+ガソリン+釣り道具(クーラーボックス)など一式乗せると100kgを超え。

で、これがどのくらい重いか・・・ですが、ぶっちゃけ1人だとコンクリートの上も満足に移動できません。

バウ(フロント側)の持ち手が小さすぎるんです。片手しか入りません。

さすがにこれは想定外でした。。マジ重いです。

1人で運用するなら、前後ドーリーもしくは屈強な肉体は必須です。

ウッドフロアの使い心地って?

FMR-505のウッドフロアは設置が大変な分、ガシッとはまってしっかりしています。

板と板はアルミのジョイントで繋いでいるので、ねじれにも強いです。

シンプルに床です。

立って移動することも、スタンディングでのキャストもOK。

物を置く際のパンクにも気を使わなくていいのも楽です。

走行中、波に乗ったときもブヨブヨしにくいので、スピードも出せます。この点は2馬力だとあまり実感できないかもしれませんが、6馬力・9.8馬力あたりだと如実に体感できるはずです。

マイナス面は、やはり準備・片付けの手間。

エアフロアの5倍くらいは大変だと思っておいてください。

あとは重量。フロアだけで15kgあるので、重いです。

アキレス艇のエアーバルブについて

アキレスのCSM素材のゴムボートは、PHNバルブが採用されています。

構造がシンプルで、排気も早いというメリットがありますが、締め込みが弱いとエアーが漏れるというデメリットもあります。

かといって鬼締めすると、Oリングがヨレたりねじれたりします。

その隙間からエアー漏れ・・・

なかなか締め具合が難しいんです。

正しい締め方は次のとおりです。

タイムラインのタイトル
  • STEP1
    バルブを軽く締める

    目安はOリングがボートチューブに当たるくらい

  • STEP2
    エアーを注入

    内側からしっかりバルブが押し上げられるまで注入

  • STEP3
    本締めをする

    エアーが漏れないようにぎゅっと締める

  • STEP4
    エアー再注入

    規定量までエアー注入して完了

静かな環境じゃないとわかりませんが、漏れていれば音がするので、耳を近づけて聞いてみればいいと思います。

まとめ

準備のしにくさと重量から、ソロで使いたい人にはおすすめはできません。

僕も買ってすぐに、5度ほど後悔しましたww

底板の設置に慣れてからは、準備のストレスは減りましたが、重さはどうしようもなく、いまだに軽い艇にしておけば良かったかなと思います。

けど逆に、2人とかで釣りをする人には、良い選択になると思います。

ゴムボートの中では剛性・安定性・走破性はかなり高く、大人2人でも全然ひずみません。余裕です。

一番鬼門となる砂浜からの引き上げも、2人いれば何とかなります。

要はデメリットである重さをどう攻略できるかが評価の分かれ道。

ぜひご自身の環境に照らして判断してください。

enjoy!

おまけ:アキレスFMR-505のスペックなど

全長332cm
全幅154cm
チューブ径39cm
甲板長245cm
甲板幅76cm
本体重量33.0kg
底板重量15.0kg
付属品重量8.0kg
総重量56.0kg
気室数3+1
定員5人
最大積載重量530kg
最大搭載出力11.0kW/15PS
推奨搭載出力7.3kW/10PS 
最大機関質量60kg
船外機シャフトS
バルブPHNバルブ
本体材質(表面)アキレスCSM
(基布)ポリエステル1100dtex
底素材(表面)アキレスCSM
(基布)ナイロン470dtex
付属品オール1組(UD-2)、フットポンプ1個(BR-1)、椅子板1枚(D-900)、本体キャリーバッグ(KJ-5SSL)、底板キャリーバッグ(A-4SSL)、リペアキットセット(補修キットD)
標準装備アンカーロープガイド(船首、操縦席用)、ティアドロップ防舷材、セルフベーラー、スタビライザー