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ゴムボート用のフロントドーリーを自作してみた<作り方・使い方>

ゴムボート

どうも、ばんぞうです。

購入したゴムボートが重く、一人では移動もままならないので、フロントドーリー(バウドーリー)を作りました。

作り方から使用感まで細かくお話しますので、

  • バウドーリーの作り方を知りたい
  • どんな部品が必要か知りたい
  • 買うか作るか迷っている
  • 自作ドーリーってちゃんと使えるか知りたい

という人はぜひ最後まで見て行ってください。

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フロントドーリーって何?どんな種類がある??

まず、フロントドーリーの基本についてです。

大まかに分けると次の3パターンに分類できます。

据え付け型

引用元:ミニボート店主、リトルボートの日記

ボートの固定装具に設置するタイプのものです。

リトルボート社の「TAHARA」や、BeeBoat社の「BEEフロント自在ドーリー」です。

強度的には最も強く、跳ね上げなど機能的にも優れていますが、5万円からと価格が高いのがネック。

バウアイ引掛け型

引用元:ファクトリーゼロ

ファクトリーゼロ社の「バウドーリー」に代表される、バウ(船首)のアイに引っかけるタイプのドーリーです。

艤装不要で、船体を選ばず使えるのがメリットです。

ベルト固定型

引用元:Amazon

船体の下に置いて、荷締めベルトなどで固定するタイプです。

もっとも安価ですが、方向転換不可・ズレなど、機能面で落ちる製品が多いです。

今回作るフロントドーリーの概要

今回作成するのはイレクター製ドーリーです。

「バウアイ引掛け型」で、基本原理・構造はファクトリーゼロ社の製品と同じです。

かつてインピンミンさんという人が考案されたものらしいのですが、残念ながらインピンミン氏のサイトは閉鎖され設計図などは残っていません。

そこで今回、ネット上に現存する派生ドーリーの情報・設計を精査し、ベストと思う形に再構築しました。

フロントドーリーの設計図と素材

というわけで(前項目参照↑)、古代兵器の復活よろしく設計図を引き直したのですが、

もっとも参考になったのが、こちらのYoutube。

派生ドーリーは数あれど、このドーリー サイズ感もちょうど良く、素材も全てインターネットで手に入ります。

基本このまま作ればいいと思います。

ただちょっとハンドル部の強度など気になる点もあるので、少しアレンジして設計図を引きました。

画像をクリックすれば大きいサイズで表示できます

いるものリスト
↓↓↓

  • スペーシアパイプ 60cm × 2本
  • スペーシアパイプ 50cm × 1本
  • スペーシアパイプ 16cm × 3本
  • スペーシアパイプ 30cm × 1本
  • スペーシアパイプ 28cm × 1本
  • スペーシアジョイント PJ-002 × 2個
  • スペーシアジョイント PJ-201B × 4個
  • スペーシアジョイント PJ-201C × 3個
  • スペーシアジョイント PJ-501 × 2個
  • スペーシアジョイント NSJ-1 × 1個
  • アルミパイプ 外径19mm(~21mm)48cm × 1本
  • ノーパンクタイヤ10インチ × 2個
  • ワッシャー 外径37mm/内径20mm
  • 割りピンまたはRピン
  • カラビナ
  • ロープ
  • スペーシア用接着剤
  • ステンレスビス(4mm×16mm)
  • バスコーク

パーツの写真
↓↓↓

各材料(部品)の詳細
↓↓↓

ベース素材はスペーサーパイプ

今回、素材にイレクターでなくスペーシアを選んでいます。

同じようなパイプ材ですが、以下の4つの理由で採用しました。

  • ネット通販でそろう
  • 自分で切らなくていい
  • 色数が多い
  • 水に強い(らしい)

スペーシアの公式通販サイト で買えば、カット無料で部品がそろいます。

実店舗で探す手間&切る手間を考えると、多少の送料を払っても割安だと思います。

次に色数。全8色あります。

僕はロイヤルブルーを選びました。良い色です。

最後に防水性。スペーシアの内側の鉄は溶融亜鉛メッキが施されていて、塗装だけのイレクターより錆に強いそうです。

海で使うには少しでもさびにくい方が有利ですね。

もちろん、イレクターパイプで作ってもOKです。

その場合は次のジョイントパーツを使ってください。

  • 部品6 J-5 × 2個(L字ジョイント) 
  • 部品7 J-7B × 4個(中間ジョイント大)
  • 部品8 J-7C × 3個(中間ジョイント小)
  • 部品9 J-49 × 2個(エンドキャップ)
  • 部品10 HJ-1 × 1個(メタルジョイント)

タイヤは、コメリ「ハウスカー交換用デカタイヤ」

10インチあって幅も85mmと広め。スペーサーと割りピンもセットになっていて、これだけ買えばOKです

内径20mmのスペーサーって一般的なホームセンターになかなか無いので助かります。

素材タイヤ/発泡ゴム
ホイール/ポリプロピレン
サイズ外径10インチ(254mm)×幅85mm
軸径21.5mm
重量約930g
商品コード11744857
JANコード4920501391420

1個1,300円です。コメリドットムでも購入できます。

フロントドーリーの作り方・注意点

さて、ここからは作り方作る際の注意点です。

シャフト(車軸)を作成

パイプカッターで、アルミパイプを48cmに切ってください。

で、両端10mmぐらいの位置に、割りピン用に3mm径の穴を開けましょう。

で、パイプ内で不用意に動かないよう、ビニールテープで5ヶ所ほど肉付けします。

巻きすぎるとパイプにはまらないので、絶妙に24mmに仕上げるのがポイントです。

パイプにはめるとこんな感じ↑↑です。

ハンドルバーの接合部

ハンドルバーと本体の接合部は、負荷が集中します。

私の設計ではここを金属パーツとすることで強化しています。

ですが、ボルトの締め込みが緩いと抜けてしまいます(体験済み)。かなり強固に締めてください。

また、この部分を回転するよう設計している人は多いですが、個人的には固定で良いと思います。

もし回転型にしたければ、部品No.10 「HJ-1」を「HJ-10」に変更してください。

仮組みする

接着剤を流す前に一度仮組みをします。

組み立てる(接着する)順番を整理しておくためです。

上から数えて3本目の横棒の位置は適当でいいです。

僕は念のため、ねじれないように少し中間寄りにしました。

接着する

仮組したドーリーをばらして部品ごとに接着します。

注意点としては、接着剤を入れてから15分くらいは置いておいた方が良いことと、可動部を接着しないことです。

滑りを良くしたい場合は、プラスチック対応のグリスを塗ってください。

ねじ止めする

3mmの下穴を開けて4mmステンねじで強化しています。

浸水防止にバスコークを塗って、インパクトドライバーでねじ止め。

基本はボートの底布が当たらない面に打っていきます。

ただし、ハンドル部は強い負荷がかかるため両面打ちしています。

カラビナをつける

一番上の横バーにロープを結びカラビナをつけます。

ロープは太い方が良いですが、6mmとかでも切れないので何とかなります。

結び方は適当。強固でほどけなければOKです。

最終的な長さは15cmくらいで良いと思います。

ロープはダイソーのキャンプ用ロープとかで良いですが、カラビナ100均はちと怖いです。

ホームセンターなどで、ある程度しっかりしたものを買いましょう。

自作フロントドーリーの使い方と使用感

ドーリーをボートの下に差し込み、カラビナをアイに掛けます。

セッティングはこれだけ。

あとは、ハンドルを持ち上げるとてこの原理でボートが簡単に上がります。

左右の移動はロープの遊びで確保する感じです。

決してなめらかではありませんが、まあまあ細かく動かせます。

僕のボートは底板艇&9.8馬力エンジンと重めですが、耐荷重も問題なさそうです。

まとめ:自作フロントドーリーってどうなの?

結論的にはめちゃめちゃアリです。

重いボートも問題なく動かせますし、費用も抑えられます。

ちなみに掛かった費用はこんな感じ
↓↓↓

部品名商品代金送料小計
スペーシア
(パイプ/ジョイント/接着剤)
2,963円825円3,788円
ノーパンクタイヤ2個
(タイヤ/ワッシャー/割りピン)
2,600円550円3,150円
アルミパイプ
(外径19mm×1メートル)
975円975円
その他
(カラビナ・ねじ・バスコーク)
1,345円1,345円

合計で9,258円

既製品が4万円以上することを考えるとかなりお得ではないでしょうか。

ぜひ、ドーリー自作に挑戦してみてください。

enjoy!