どうも、ばんぞうです。
今日は釣りに欠かせない偏光レンズ(サングラス)の話です。
「良いサングラスないですか?」と釣具屋で聞けば、出てくるのは大抵タレックス。
でも、眼鏡屋で聞くと違う答えが返ってくるって知ってました?
意外と知らない偏光レンズ。どんなメーカー・製品があるのか、がっつり調べてみました。
長くなりますが、現行品をほぼ網羅しているはずなので、自分だけの偏光サングラスを作りたい人には役立つと思います。
※ 記事中の価格は作成当時のものとなります。
偏光レンズ1:TALEX(タレックス)
釣り用の偏光レンズといえばTALEX(タレックス)
数々のプロが愛用していることからも、レンズ品質に間違いありません。
また、タレックスは技術力のあるところ(=講習を受けた店)にしかレンズを卸さないので、既製品にしても、オーダーにしてもサングラス自体の品質が一定以上になるのもメリットです。
釣り業界では揺らぐことないナンバーワンレンズメーカーですが、実は、眼鏡業界サイドから見るとちょっと違うようです。
何でも、ベースとなるレンズ素材(CR-39)の設計古いとのこと。
そのため、
というような問題が指摘されています。
個人的には、度なしレンズならタレックスは良いと思います。
ただ、どうしてもレンズ厚が増える度入りとなると後述する他社レンズの方がメリットが多いと思います。
タレックスの釣り用の人気カラーはこの3つ。
色名 | トゥルービュースポーツ | トゥルービュー | イーズグリーン |
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偏光効率 | 99% | 99% | 90% |
可視光線透過率 | 30% | 30% | 40% |
トゥルービューシリーズは自然な見え方を重視。スポーツはややコントラストを強めているので釣りで非常に使いやすいカラー。
イーズグリーンは変更度を落として明るさを確保。まずめ時や曇天などで使いやすいカラーです。
偏光レンズ2:伊藤光学-RARTS(アーツ)
タレックスの対抗馬として、良く取り上げられるのが伊藤光学のRARTS。
カラーリングも豊富で釣りを意識したラインアップ。
レンズ素材はMRという素材で、熱や傷に強くワンブロック成型という融合成型ができるので、偏光フィルムとレンズの密着度を高くすることができます。
後発の利点を活かしてタレックスの弱点をつぶした形です。
値段もタレックスに比べるとお安め。
特に度付きのレンズの安さが光ります。タレックス33,000円に対してRARTSは約20,000円。
※ 眼鏡店によって値引き率の差はあると思うので、実際の価格は前後します。
人気カラーはこのあたり。
色名 | エクスプローラー | ロスカボス | スプルースグリーン |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
偏光効率 | 99% | 99% | 99% |
可視光線透過率 | 31% | 11% | 36% |
タレックスのトゥルービュースポーツとほぼ同色のエクスプローラーが一番人気。
オフショアで操船する人なら、まぶしさやぎらつきをがっつり抑えるロスカボスがおすすめ。
スプルースグリーンは偏光効率99%のグリーン系。めずらしいです。
実際、RARTSで作ってみた感想はこちら
↓↓↓
偏光レンズ3:コダック-PolaMAX Pro
眼鏡業界の関係者や偏光レンズマニアの間で、もっとも評価が高いレンズです。
性能的には頭ひとつ抜けているそうです。
コダックの3つの技術を融合し、高偏光率・高コントラスト・目の保護という効果を得ることができる超高機能レンズです。
釣りシーンで使いやすそうなのはこの3つ。
色名 | ネオライトグレー | ネオアンバー | ネオブライトイエロー |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
偏光効率 | 99% | 99% | 99% |
可視光線透過率 | 30% | 24% | 24% |
ネオライトグレイ以外は明るさを抑えた仕様となっています。
偏光レンズ4:コンベックス-PolaWing SP X
明るい偏光レンズが必要ならコンベックスがおすすめ。
全色、偏光度99%を維持したまま高い可視光線透過率を誇っています。
この3色は明るさで頭一つ抜けています。
色名 | フィールドグレー | フェザーグレー | シューターグリーン |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
偏光効率 | 99% | 99% | 99% |
可視光線透過率 | 38% | 38% | 37% |
数値でわかる圧倒的な明るさ。かけるとその視界に感動するとのこと。
とりわけ人気なのがシューターグリーン。コンベックスを選ぶ人のほとんどがこれ。だそうです。
偏光レンズ5:HOYA-POLATECH
レンズに偏光フィルムを挟み込むのではなく、レンズ表面のコーティングで偏光してしまうという他にはない仕様。
加工の自由度はナンバーワン。そしてレンズを薄く作れます。
釣りなら、この辺のカラーがベターです。
色名 | ナチュラルグレー | ダークグレー | フォレスト |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
偏光効率 | 98% | 98% | 98% |
可視光線透過率 | 35% | 17% | 31% |
少しでも薄い偏光サングラスを作りたい方や、カーブのきついスポーツタイプのサングラスを作りたい方におすすめです。
偏光レンズ6:ニコン-トランジションズ・エクストラアクティブ・ポラライズド
可視光線調光レンズ+偏光レンズという、現在ニコンしかない変態仕様(いい意味で)
光に当たるとほぼ透明のレンズが黒く色づき、同時に偏光度も増えていくというレンズ。
カラーは選べないものの、まずめから晴天の日中までかなり広いシチュエーションで使えます。
偏光度が最大で90%というのと、調光機能の寿命が3~4年というのをどう見るかで評価が変わるけど、物欲をそそるレンズです。
偏光レンズ8:メガネの愛眼-AG Pola Sun Lens
愛眼での交換用レンズ。コダックのOEMなので性能的には問題ないです。(全色偏光度99%)
ただ、度なし11,000円、度入り24,200円と価格的なアドバンテージが乏しいのが残念なところ。
近くに他の高級偏光レンズ取り扱い店がない場合に、選択肢に入る感じでしょうか。
偏光レンズ9:眼鏡市場-偏光レンズ
ここから価格がグッと下がります。度入りで15,180円。お店で眼鏡を買うならプラス3,300円で入れてもらえます。
で、気になる性能ですが、HPに偏光度などの表記がないので問い合わせてみました。
↓↓↓
カラー | 偏光度 | 可視光線透過率 |
ソフトグレー | 76% | 47% |
ナチュラルグレー | 99% | 24% |
マックスグレー | 99% | 16% |
マックスグリーン | 99% | 17% |
ロッソブラウン | 99% | 30% |
ライムイエロー | 99% | 28% |
スーパーコパー | 99% | 25% |
マックスブラウン | 99% | 11% |
まずまず高性能ですが、他社よりやや暗いレンズが多い印象。ただ、晴天オフショア用途で暗いレンズを作るのならアリかもしれない。
偏光レンズ10:Zoff
眼鏡をつくれば5,500円の追加で入れてもらえます。持ち込みは多分設定がないです。
ただし、5,500円は厚めの1.50のレンズ。他と同じように1.60を入れるとすると11,000円になります。
カラーは6色。偏光率は95~98%。可視光線透過率は30%~15%あたり。
性能はちょっと落ちますが、数字を見る限り実用上問題はなさそう。
軽いスポーツ用のフレームと合わせて15,000円以内で度入りの偏光サングラスを買えるのは破格です。
ちなみに、眼鏡の上にカバーをつける偏光グラスはダメです。
以前、買いましたが青抜けがひどすぎて全然使えませんでした。
他のファスト眼鏡チェーン(JINS・T.G.C)でも偏光レンズオプションはありますが、カラーに乏しくかなり暗いのでおすすめはできません。
まとめ
いかがでしょうか。
今手に入りそうなものを一気にまとめてみました。
大体の相場は度なしで1万数千円。度入りで2~3万円というあたり。
フレーム持ち込みの手数料(工賃)は無料から数千円まで。あとフレームのブランドによって受付不可とかがあるようです。
偏光サングラスを作る際の参考にしてください。
enjoy!
おまけ:偏光レンズ・サングラスQ&A
- Q偏光率・可視光線透過率って?
- A
偏光率は雑光(反射・ぎらつき)をカットする割合。可視光線透過率は、平たくいうと明るさ。値が大きいほど視界は明るくなる。
- Q安い偏光サングラスって何がダメ?
- A
安いものはレンズそのものやフレーム取付けに歪みがあるため、偏光されない部分ができたり(偏光抜け)気分が悪くなる(偏光酔い)ことも。
また、レンズの耐久性も低く、すぐレンズとフィルムがはがれてしまいます。
あとは、かけ心地や調整範囲の面で、高いものに及びません。
- Q何色の偏光レンズがいい?
- A
好みや釣種によって違う。基本は視界に色がつかないグレー。
ブラウン系はコントラストが強くなり、魚の輪郭が見えやすくなる。
イエロー系はローライトでも明るく見え、朝夕や曇天時に強い。
基本的に水の色に近い物の方が見やすい。
偏光度99%・可視光線透過率30%前後のものが、比較的オールマイティに使える。
- Q偏光レンズの素材ってどんなものがある?
- A
ガラスレンズ・・・もっとも傷に強く視界もクリア。ただし重い。釣り用ではサイトマスターのサングラス以外で採用されているのを見たことがない。
CR-39・・・タレックスのレンズ素材。ヨード系偏光フィルターと相性がよく、明るい偏光レンズを作りやすい。ただ設計が1940年代と古く、新素材より耐久性等で劣るデメリットも。
MR・・・タレックス以外の高級偏光レンズの素材は大抵これ。耐熱性、耐衝撃性、加工性、偏光フィルムとの密着性に優れた素材。
ポリカーボネート/トリアセテート・・・安い偏光レンズに使われる素材。
- Q偏光レンズの寿命は?
- A
概ね3年と言われています。ただし、レンズの作りや使い方によって大きく変わります。
- Q偏光レンズって熱に弱いの?
- A
偏光レンズ(特にCR-39)は熱に弱いです。
概ね60度くらいでレンズのプラスチック素材は膨張します。その影響で、(膨張率の違う)コーティング材にひび割れが発生してしまいます。
レンズ素材をMRにすると幾分熱には強くなります。
- Q赤抜け・青抜けってなに?
- A
偏光フィルムの性能の関係で一部波長(色)の光を遮断しきれない。または偏光フィルムの色が透けて見える時に発生する現象です。
眼鏡屋さんのブログで、「大手光学メーカー製の偏光レンズなら出ない」と書いてあったりしますが、色が薄かったり偏光度が低いと出ます。
可視光線透過率30%以上のものなら、メーカー関係なく出ると思っておいてください。
赤抜けとなるか青抜けとなるかは、偏光フィルムの種類によって違います。
- Q伊藤光学とタレックスの違いは?
- A
主な違いはレンズの素材と価格です。ご質問が多いので表にまとめました。
なお、両メーカーともプラスチックレンズで比較しています。
項目 タレックス 伊藤光学 見え方 ◎ ◎ カラー(釣り用) ◎ ◎ 耐久性 △ ◎ レンズ厚み △ 〇 プロショップ制度 ◎ △~? 利用者数(人気) ◎ △ 価格(度なし) 〇 ◎ 価格(度あり) × ◎ 現状、度なしならタレックス。度入りなら伊藤光学が良いのではと思っています。
ちなみに自分は伊藤光学で作りました。
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