どうも、ばんぞうです。
今回は船舶免許取得の後編。実技試験当日の内容を詳しくお伝えします。
独学では、実地の細かいところがどうしてもわからず、ぶっつけ本番になるので、試験のイメージ作りに役立ててください。
前編はこちら
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大阪試験場での実技試験の概要
試験会場は、千船試験場。
海ではなく川(神崎川)での試験です。
川岸につくられた桟橋がスタート&ゴール地点。
船を止めるのはボラードではなく、クリート。
なのでクリート止め(結び)だけは確実に覚えておいてください。
試験は、2艇・各2人ずつ乗船して行われました。
1艇あたりの試験時間は約1時間。1人あたり30分の試験です。
試験艇は船外機船。これは事前に通告がありました。わからない場合はJMRAに聞くと多分教えてくれます。
試験スタート~基本操船
まずは、試験官の操船で見通しの良い川の本流まで移動します。
そこで、僕が運転席に乗るよう指示され、クラッチ操作・ハンドル操作のチェック。
これは採点内容には含まれず、あくまで動作の感覚をつかむためのサービス的なものです。
その後「試験開始です」の合図でスタート。
まずは進路(目標物)に向かって微速前進するよう指示されます。
船尾確認して、全周確認。
クラッチをつないで微速に。
続いて、増速するよう指示されます。
1,500回転まで上げしばらく前進。ついで滑走状態3500回転まで増速するよう指示されます。
これはレバーを前に倒すだけなので楽勝。
続いて転進。
左と右、そして後ろの目標物にUターンするような転進を指示されます。
速力を保ったままので、船はかなり傾きますが指示通りに操船します。
その後、減速して停船。
概ねスタート位置あたりに戻ってから、もう一人の受験者「Bさん」と交代します。
蛇行(スラローム)
僕と同じ基本操船をBさんがこなした後、そのまま交代なしに蛇行の試験に入ります。
ここでBさんの操船を見れたのはラッキーでした。船の曲がり方、船体の傾きなどをインプットして、自分の番に備えます。
蛇行を終えると、僕に交代。さっきのイメージをトレースして特に問題なくクリア。
ここで、操船の感覚がつかめ、緊張が取れました。
人命救助
蛇行終了後、試験官がブイを投入し、船を離します。
「あそこにブイが見えますか?あれを要救助者と見立てて救助してください」
との指示が。
ボートフックの位置を確認し、船尾・全周確認。
「右舷から人命救助を行います」と宣言し、船を発進します。
船はブイより川下にあったので、そのまま行けという意味か一瞬考えましたが、川上に回り込むことにしました。
川の流れに乗る作戦なので基本中立。目標からズレそうになればハンドル操作&微速。
目標に当たりそうになるくらい近づいて。ブイを救助し終了。
避航操船
そのあと、しばらく滑走状態で走るよう指示され、試験官がパネルを出し、そのシチュエーションで避航するよう言われます。
僕の時は行き会い船。Bさんは左舷側から漁船。というパターン。
これは適切な動作さえ押さえていれば、難しい操船はないので楽勝です。
離岸&着岸
沖での試験項目がひととおり終了すると、試験官が操船し、桟橋まで戻ります。
着岸の目標地点の説明をし、実際に着岸して見せてくれます
で、そのまま船を係留し、Bさんを桟橋におろします。
Bさんの離岸の試験です。
特に難しい点はないので、離岸は無事成功。
そのまま後進し、安全な場所で止まるよう指示されます。
その場所から、着岸の試験です。
Bさんちょっとスピードオーバー気味で突入。焦ったのかギアが後進に入ったまま下船しようとします。
これまで優しかった試験官が、少し語気を強め「後進入ったままですよ!」と注意。
さらに打たれたBさん。係留のためのクリート止めもグダグダに。
次は自分の番です。
離岸は問題なく行い。着岸に入ります。
少し位置が目標よりずれたのと、斜めに止まってしまったのが気になり、もう一回やり直そうとしたところで、試験官が制止。
「着岸は1回だけなんですよ」
俺「・・・・・・」
試験官がハンドルを握り、着岸地点へ。
「ボートフック使っとけば良かった・・・」とできていたことをアピールするひとりごとを言うくらいしか僕にはできません。
気を取り直して係留して終了。
点検・エンジン始動・トラブルシューティング・ロープワーク
残りの試験を一気にやります。
Bさんが下船し、少し離れた場所で待機するように指示され、自分が先にテストされます。
まず、ハッチを明けるよう指示され、メインスイッチとプライマリーポンプを点検するように言われます。
どちらも迷わず分かったので、一安心。
続いて、バケツとライフブイを点検するように言われたので、手に取りしっかりチェック。
次は、エンジン始動です。ダッシュボードの上に置いてあるキーのクリップをチェック。割れがないことを確認して、
キーをオン→スタートの位置に回し始動。
本来ならば船尾に行って、エンジン動作音・パイロットウォーターの放出を確認すべきでしたが完璧に忘れ「エンジン始動しました!」と宣言。
続いて試験官から1500回転で暖気するように指示されます。
特に問題なく終了。
最後に持参したロープで、ハンドルにもやい結びをするように言われます。
5秒くらいで「出来ました!」と宣言するも、試験管に「本当にそれでいいですか?」と聞かれ、結びなおし。
優しい人で良かった。。
めちゃくちゃ丁寧にやって成功。
以上で試験終了。
主だったミスは、着岸・エンジン始動(点検わすれ)・もやい結び1回失敗です。
※ これでも合格しています。もちろんBさんも。
まとめ
千船試験場での実技試験は思ったより簡単でした。その理由は
まず川であること。
海と違って流れが一方向だけなので、風だけ気にしていれば何とかなります。
次に船外機船であること。
船外機船なので、後ろを見れば舵がどの方向を向いているかすぐわかります。
最後に、点検項目として出題される範囲が狭いこと。
これはあくまで予想の域を出ませんが
試験艇には船倉らしきものが見当たらず、最低限の法廷備品が見える場所にあるだけ。
ライフジャケットも予め船外のものを着て乗るように指示されるので、恐らく点検項目にはなりにくいでしょう。
試験官が何度も「足を滑らさないように気をつけてくださいね」と言っていたこともあり、安全上の配慮から、エンジンカバーを開けての点検などは出題されないと思います。
変に気負わず、ドンと挑戦してください。
最大の敵は「緊張」です。
長くなりましたが以上です。船舶免許取得の流れは前編にありますので良かったら読んでください。
enjoy!